2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第33戦
ジェイテクトSTINGS
3
0
大分三好ヴァイセアドラー
1 藤中 優斗
6 河東 祐大
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
20 都築 仁
L
21 高橋 和幸
2 イノック・モゲニ
8 川口 喬
10 山田 滉太
11 伊藤 洸貴
12 小野 翔平
15 安部 翔大
L
13 久保田 雅人
3 陳 龍海
4 福山 汰一
7 柳澤 広平
11 袴谷 亮介
14 西田 有志
L
17 本間 隆太
18 道井 淳平
4 カンタパット・クンミー
6 中村 竜輔
L
7 小川 峻宗
14 藤原 奨太
18 古賀 健太
20 永尾 敏明
21 井口 直紀
――スタートからでしたが、どのような準備をして臨みましたか?
やることは特に変わらなかったのですが、途中からコートに入るより体は動かしやすかったです。メンバーには年下の選手もたくさんいたので、声がけなどいつもはしないようなことに気をかけながら入りました。
――手応えは?
3−0で勝てたことはよかったし、普段出ていないメンバーがこうして躍動したことはチームにとってもポジティブな要素だと思っています。そういう面では、非常にいい試合になりました。
――赤いユニフォームはいかがでしたか?
大学時代はえんじで、今まで赤いユニフォームを着ることがありませんでした。かっこいいユニフォームで、いい調子でプレーできたと思います。
――明日に向けて。
相手のサーブが入ってきたときにしっかり返してサイドアウトを取っていくことが重要になります。また、サーブで攻めてブレイクチャンスを生み出していけば、今日のような有利な展開に持ち込めると思う。フレッシュな選手が多いので、上の選手がコントロールしながら、楽しんでプレーしたいと思います。
――佐藤選手との連携も合っていました。
ずっとBチームで合わせていました。また、自主練習のときは僕から佐藤選手へ、あるいは佐藤選手から僕へ、お互いにコンビを合わせようということで、ずっとやってきました。そこに関しては、いつも通りやろうと思って試合に臨みました。
――サービスエースが2本ありました。サーブの狙いは?
自分はブロックとディグの関係も含めて狙うところを定めているのですが、その中で今日はミスが2本出てしまいした。明日はしっかり修正しなければいけません。いい部分もあったので、そこは継続していきたいと思います。
――この1勝は河東選手にとって大きいですか?
すごくプラスになりました。まだまだ課題も残りますが、それをポジティブにとらえて、明日に備えてやっていきたいです。
――明日に向けて。
しっかり勝てるように、リカバリーをして準備していきたいと思います。
V.LEAGUE DIVISION1参入10周年を記念した赤いユニフォーム(リベロは青)で臨んだ一戦。主力を欠いたが、代わって入ったメンバーが大いに躍動した。セッターは、1月に行われた東レ戦以来のスタメン出場となる河東だ。しかし、このときチームは0−3で敗戦。河東自身も第2セットの途中でコートを退いており、「精神的にプレッシャーを感じてしまった」と悔しい思いを残している。あれから、およそ2カ月――。フル出場を果たした背番号「6」は生き生きとしていた。河東が言う。
「前回の東レ戦は、力不足と準備不足でなかなか自分のやりたいプレーができませんでした。その試合が終わってから、練習も一つずつしっかり意識してやってきたし、今回もまずは自分の役割を果たすことを心がけて試合に入りました」
最初の得点は、同じく2カ月ぶりにスタメン出場を果たした藤中が決めた。都築のスパイクでサイドアウトを切ると、村山がブロック、クイックでブレイクポイントを奪う。さらに河東がサーブで攻め、この試合が初スタメンとなる佐藤のクイックで点差を広げた。佐藤が角度のあるスパイクをたたき込み、4点のリードでテクニカルタイムアウトを迎えた。
終盤はウルナウトが大車輪の活躍を見せた。高い打点からあらゆるコースにズバンズバンとスパイクを決めていく。村山のブロックでセットポイント。最後は相手のスパイクがネットにかかり、第1セットを25−18で制した。
チームの活性化を図る上で、藤中の存在も欠かせない。コンビネーションがかみ合い、14本のスパイクを放って8得点。声で若手を引っ張った。
「特別なコミュニケーションはなかったのですが、(河東がトスを)上げやすいように『相手のブロッカーがこうなってるよ』とか、ラインにスパイクが打てるように『トスを伸ばして』という声がけをしていました。あとは、ライトの状況が悪かったら、ハイボールをレフトに持ってきてもいいよと言ったくらいです。とにかく河東選手がいろんなメンバーをうまく使ってくれてよかったです」
藤中の言葉通り、第2セットも河東のトスワークが冴えていた。都築がライトから打点の高いスパイクを決めて先制。サイドにトスを集め、要所でクイックを駆使して得点を重ねていく。8−6から4連続得点。ウルナウトが難しいハイボールを次々と打ち抜き、相手にダメージを与えていった。
西田がリリーフサーバーで入って会場を沸かせた。その後もサイドにトスを集めて得点を重ねていく。ウルナウトのバックアタックが決まった。藤中のパイプ攻撃でラリーを制した。都築がライトから決めてセットポイント。25−17でこのセットを奪い、勝利に王手をかけた。
河東のサービスエースで幕を開けた第3セット。序盤こそ僅差の展開が続いたが、佐藤のクイック、都築の強打をきっかけにリードを広げていく。16−11となったところで大分三好ヴァイセアドラーは1回目のタイムアウトを要求。その後もウルナウト、藤中が得点を重ねていく。18−14から3連続得点。都築がバックライトからスパイクを決め、河東がサービスエース。藤中はうまく相手からブロックタッチを取った。
22−16の場面で柳澤がコートに入った。ウルナウトのスパイクでマッチポイント。最後は相手のサーブがアウトになり、ジェイテクトSTINGSがストレート勝ちを決めた。
いい勝利だった。勝利者インタビューに呼ばれた藤中は、「普段は(試合に)出ない選手がしっかり躍動し、頼もしい後輩たちと3−0で勝てたことはよかった」と胸を張った。その言葉にこの勝利の価値が集約していた。明日はいよいよホーム最終戦だ。今日と同じように、全員で勝利をつかみにいく。
13 points
10 ティネ・ウルナウト
9 points
20 都築 仁
8 points
1 藤中 優斗
71.4 %
10 ティネ・ウルナウト
61.9 %
10 ティネ・ウルナウト
57.1 %
1 藤中 優斗
3 本
10 ティネ・ウルナウト
1 本
9 村山 豪
1 本
2 本
6 河東 祐大
1 本
1 藤中 優斗
フェデリコ・ファジャーニ監督
――藤中選手、河東選手が久しぶりにスタメンで入りました。
初めてスタメンに入った佐藤選手を含め、藤中選手、河東選手もチームに大きく貢献しました。河東選手は普段の練習からずっと熱心に取り組んでいて、それが今日の試合で発揮されたと思います。トスだけでなく、フローターサーブも機能していました。
――勝因は何ですか?
サイドアウトが取れていたこと。それから、アタックが決まっていたことです。サーブでプレッシャーをかけることもできていました。
――明日はホーム最終戦です。
難しい試合になると思いますが、今日と同じようなアプローチで戦いたいと思います。勝利をつかめるように、チーム一丸となって戦います。