2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第15戦
大分三好ヴァイセアドラー
0
3
ジェイテクトSTINGS
2 イノック・モゲニ
4 カンタパット・クンミー
8 川口 喬
11 伊藤 洸貴
14 藤原 奨太
15 安部 翔大
L
7 小川 峻宗
1 藤中 優斗
4 福山 汰一
8 柳田 将洋
9 村山 豪
12 関田 誠大
14 西田 有志
L
17 本間 隆太
5 大西 基之
6 中村 竜輔
12 小野 翔平
L
13 久保田 雅人
18 古賀 健太
20 永尾 敏明
21 井口 直紀
2 金丸 晃大
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
11 袴谷 亮介
18 道井 淳平
20 都築 仁
L
21 高橋 和幸
――第1セット、1点ビハインドの状況で入ってブレイクを奪いました。
天皇杯のときから調子のいい状態をキープしていて、変に気負うこともなく、流れに任せていつも通りやろうという気持ちでプレーしました。それが、ああいう結果につながったのだと思います。
――Vリーグ通算230試合出場を達成しました。
先に達成した他の選手よりも時間はかかっているし、自分としてまだ何かを成し遂げたわけではありません。ただ、周りのサポートがあってここまでやってこれたと改めて感じることができたので、とてもうれしい表彰になりました。
――若い選手に伝えられることも多いと思います。
僕は試合に出られない経験を何度もしてきたし、最前線で出ていた選手でもありません。それでも、そういう選手あるいはベンチの選手も、諦めないこととか自分にできるプレーを探してやっていけば、こうやって長くチームに貢献することができます。そういうことを伝えていきたいと思います。
――試合の立ち上がりは苦しみました。
少し守りに入ってしまったというか、久しぶりのゲームということもあって、サイドアウトが切れないことによってチームとして少しドタバタした入りになってしまいました。今日の試合で唯一の反省点といってもいいと思いますが、スタートは大事なので明日はそこをしっかり改善したいと思います。
――それでも、しっかりセットを取り切りました。
我々の持ち味であるサーブが機能しました。関田選手は効果的なサーブを打っていたし、西田選手、柳田選手はもちろん、チームとしていいサーブが打てたので流れを引き戻すことができました。あとはラリー中のハイボールの決定率が、西田選手を中心によく取れていたという印象です。
――2023年のスタートをストレート勝ちで飾りました。
ストレートで勝った次の日の試合は簡単ではありません。ただ、第1セットを逆転でしっかり取って3−0で勝ち切れたことは、チームにとっても大きな収穫だと思います。明日は第1セットからいいスタートが切れるように準備をして臨みます。
2023年がスタートした。リーグ戦はここまで6勝8敗。昨年末の天皇杯を制したとはいえ、苦しい状況に変わりはない。しかも、これから対戦する相手は、ジェイテクトSTINGSを倒すために死に物狂いで向かってくるだろう。主将の本間が言う。
「シーズンがはじまる前に『三冠』という目標を立てて、そのうちの一つを成し遂げることができました。ただ、リーグ戦が再開すると同時に、我々は『天皇杯の優勝チーム』として見られるようになります。対戦する相手はこれまで以上に向かってくるので、今までよりも強いアプローチをしないと劣勢の試合が多くなる。そうした予想を立てながら、年末年始はしっかりと準備をしてきました」
しかし、序盤はいきなり洗礼を浴びる。柳田、福山のスパイクが立て続けに止められて0−5。ファジャーニ監督は早くも1回目のタイムアウトを要求した。反撃の口火を切ったのが西田だ。体を大きく反らして強烈なスパイクをたたき込んだ。この日はチームのサーブも機能。5−9の場面では関田のフローターサーブが大分三好ヴァイセアドラーのレセプションを崩した。藤中のスパイクでラリーを制してブレイク。さらに関田のサーブが、相手の誰もいないところにポトリと落ちてサービスエース。3連続得点で点差を縮めた。
天皇杯の優勝で身につけたのは「自信」か。それとも、簡単には負けられないという「プライド」か。いずれにせよ、今のジェイテクトSTINGSは簡単に崩れない。それを証明したのが西田だ。9−13の場面では高い打点から角度のあるスパイクを打ち抜いた。強烈なサーブで相手を崩すと、自らのバックアタックでブレイク。さらに高橋のファインプレーから柳田が決めて12−13。勝負どころを見逃さない勘のよさは、何度も修羅場を潜り抜けてきた経験の賜物だろう。村山がクイック、ブロックで活躍し、ついに16−16の同点に追いついた。
袴谷のサーブをきっかけに、柳田が決めて20−20と再び同点に。22−23の場面で都築がコートに入ると、強烈なスパイクをクロスにたたき込んでまたも同点に追いつく。ここで柳田が見せ場を作った。ドライブがかかった強烈なサーブを相手コートに突き刺して、ついに逆転に成功する。福山のクイックで3度目のセットポイント。最後は西田がブロックを決め、大逆転の末に第1セットを制した。
第1セットがハイライトだった。続く第2セットは25−13と、ワンサイドの展開で相手を圧倒した。第3セットも序盤から走った。セッターの関田が巧みにトスを散らし、西田、村山が確実に得点を稼いでいく。天皇杯の優勝は、いい意味での心の「余裕」も生み出した。劣勢でも決して慌てない。選手同士が目を見合わせながら、冷静に試合を進めていく。チームをまとめる本間の存在も大きい。柳田がこのセット初めてスパイクを決めて12−8。4点のリードでテクニカルタイムアウトを迎えた。
後半に入っても集中力は途切れない。柳田のスパイク、福山のクイックなどで確実にサイドアウトを切っていく。西田が相手のブロックを打ち抜いてマッチポイント。最後は柳田のバックアタックが相手を弾き飛ばして25−17。ストレート勝ちを決めた。
試合の入りこそ苦しんだが、しっかりストレートで勝ち切ったことはチームにとって大きな収穫だ。「出だしはあまりよくなかったけど、そこからしっかり立て直して3−0で終われたのは、チームとしてもよかったと思います」と袴谷。ベンチメンバーも含めて全員でつかんだ2023年の初勝利は、巻き返しへの大きな足掛かりとなるに違いない。
18 points
14 西田 有志
12 points
8 柳田 将洋
8 points
9 村山 豪
80.0 %
9 村山 豪
66.7 %
14 西田 有志
55.6 %
4 福山 汰一
2 本
8 柳田 将洋
2 本
9 村山 豪
2 本
14 西田 有志
2 本
8 柳田 将洋
2 本
12 関田 誠大
1 本
14 西田 有志
フェデリコ・ファジャーニ監督
――2023年の初戦をストレート勝ちで飾りました。
試合に勝てたことは本当によかったです。ただ、久しぶりの試合で序盤は少し硬さがありました。相手にサーブでプレッシャーをかけられて、サイドアウトが切れませんでした。
――関田選手がうまくトスを散らしていました。
リーグ戦のはじめの頃、そして、天皇杯が終わってから3週間の間にも、そういうプレーを要求しながら練習していました。うまくプレーしてくれたと思います。特に天皇杯で優勝したことが、チームにモチベーションを与えてくれました。メンバーがそろっているときは、どんなチームが相手でも勝てると思います。
――大分までたくさんのファンが足を運んでくれました。
いつもチームを応援してくれて感謝しています。我々にパワーを与えてくれて、「ありがとう」と伝えたいです。