2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第14戦
ジェイテクトSTINGS
3
0
VC長野トライデンツ
1 藤中 優斗
3 陳 龍海
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
14 西田 有志
L
17 本間 隆太
4 中野 竜
5 下川 諒
8 カルロス・アルベルト・アラウジョ
9 池田 幸太
15 波佐間 泰平
19 三輪 大将
L
12 備 一真
4 福山 汰一
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
8 柳田 将洋
11 袴谷 亮介
18 道井 淳平
L
21 高橋 和幸
3 池田 颯太
6 伊藤 樹
13 椿 芽久
14 矢貫 龍馬
16 森崎 健史
17 中村 啓人
20 ドニ・ハリョーノ
――今日はスタートから入りました。
僕だけが代わるということで昨日とはまた違った戦いになると思っていたのですが、自分の役割をまっとうすることだけにフォーカスして臨みました。周りの選手に助けられながらも、3−0で勝ててホッとしています。
――守備の評価はいかがですか?
レセプションに関しては、相手のフローターサーブに対して足を動かすことができず、乱される場面がありました。ディフェンス面に関しては合格点をあげられません。来週からの1週間で見つめ直し、次の試合に備えたいと思います。
――来週からはじまる天皇杯に向けて意気込みをお願いします。
もちろん優勝を目指して戦います。ただし、先を見すぎず、まずは仙台大学さんとの初戦をしっかり戦うこと。そのあとは、どこが相手でも自分たちのバレーをすることを心がけて戦っていきたいと思います。
――年内最後のリーグ戦を連勝で終えました。
今までなかなか連勝ができていなかったので、それをホームゲームでできたことは自分たちにとっても自信になったし、来週の天皇杯もいい形で入っていけると思います。
――勝因は何でしょうか?
第1セットと第3セットは序盤に自分たちがミスをして、なかなかブレイクするチャンスがありませんでした。それでもみんなで我慢して、点を取るべきところでサイドの選手がハイボールを打ち切ってくれた。相手のミスに助けられた部分もありますが、そういうところが勝因だと思います。
――来週からはじまる天皇杯に向けて意気込みをお願いします。
まずは一戦一戦です。すべてが苦しい試合になると思いますが、チーム一丸となって最後に優勝といういい形で終えられるように、自分自身も頑張ります。
幸先のいいスタートを切った。セッターの関田は最初に西田を選択。レフトからフェイントをポトリと落とし、先制点を奪った。攻撃力に目が行きがちだが、光ったのはチーム全体の粘り強い守備だ。ウルナウトはこの日、24本のサーブレシーブを受けて77.1パーセントの成功率を残している。スタートから入った藤中も、15本を受けて70.0パーセントの成功率をたたき出した。1点のビハインドでテクニカルタイムアウトを迎えたが、後半に入って反撃開始。村山のサービスエースで14−14の同点に追いつくと、藤中、ウルナウトの正確なサーブレシーブから陳がクイックを決めて確実にサイドアウトを切った。
勝負どころで攻撃陣がたたみ掛ける。ウルナウトが強烈なサーブで相手の守備を崩すと、つないだボールを西田が決めてブレイクに成功。高橋も好レシーブを見せた。20−19とリードを奪い、ウルナウトがコーナーいっぱいにスパイクを決めて追加点。22−19となったところでVC長野は二度目のタイムアウトを消化する。西田が決めて23点目。ワンポイントで入った福山がブロックでプレッシャーをかけてセットポイント。最後は藤中が決めて、第1セットを25−21で先取した。
第2セットは前半で走った。6−5から6連続得点。ウルナウトが相手のサーブをうまくさばくと、藤中が鋭角にスパイクを決めて口火を切った。関田がサーブで相手を前後に揺さぶり、得点を量産。西田のスパイク、ブロックで流れをつかむと、関田の強いサーブが相手を強襲する。後半は代わって入った袴谷、河東が躍動した。その河東が村山のクイックをうまく使って19−10。終盤は袴谷のバックアタックでロングラリーを制した。藤中のサービスエースでフィニッシュ。25−13で第2セットを圧倒した。
これまで10分のインターバルで流れが大きく変わるケースは何度も経験してきた。しかし、今のジェイテクトSTINGSは集中力を切らさない。藤中が言う。
「第2セットのように大量リードですべての試合に勝てるわけではありません。2、3点リードされても、本間キャプテンから『これがいつも通りだから』という声が飛んでいたので、誰一人、慌てずに戦うことができました。サーブからの粘り強いディフェンスで、最後に西田選手が決めてくれるというケースも何度かあった。そこは自分たちにとってもポジティブな要素だったと思います」
第3セットも落ち着いていた。4−7とリードを許したが、ファジャーニ監督はすぐにタイムアウトを要求。嫌な流れを断ち切った。トップフォームを取り戻しつつある西田が強烈なバックアタックで反撃の狼煙を上げる。藤中のブロックでブレイクポイント。その後も西田が高い打点からスパイクを放ち、確実にサイドアウトを切っていく。関田のサーブが相手のミスを誘って16−15と逆転。最後は村山のクイックでマッチポイントを奪うと、ウルナウトのサービスエースで試合を締めくくった。
年内最後のリーグ戦を今シーズン初の連勝で飾った。しかし、振り返ってみれば、開幕から14試合を戦って6勝8敗。決して満足のいく成績ではない。
「すごくもどかしい展開が続きましたが、正直に言うと、それが自分たちの実力だと思っています。今週はいい形で終えられましたが、自分たちの課題はたくさんあります。そこにフォーカスしながら天皇杯を戦い、年明けからもチーム一丸となって一戦一戦を戦っていきたい。そうすれば結果は出てくると思うので、チームとしてひたむきに頑張ります」
こう話す藤中の目線はまっすぐ前を見据えていた。天皇杯は12月9日、仙台大学との初戦を迎える。
15 points
14 西田 有志
8 points
1 藤中 優斗
8 points
10 ティネ・ウルナウト
77.8 %
9 村山 豪
62.5 %
3 陳 龍海
60.0 %
14 西田 有志
2 本
1 藤中 優斗
1 本
9 村山 豪
1 本
14 西田 有志
2 本
10 ティネ・ウルナウト
1 本
12 関田 誠大
1 本
1 藤中 優斗
フェデリコ・ファジャーニ監督
――試合を振り返って。
昨日に引き続き、いいプレーができました。2連勝は今シーズン初めてなので、チームの雰囲気もいいです。いつものプレーをすることを心がけていたし、相手に簡単に点を与えないことを考えながら試合を進めていました。
――西田選手の調子も上がってきたし、藤中選手も活躍しました。
西田選手はスパイクもよく決まっていて、いいプレーをしたと思います。サーブとブロックに関しては改善の余地がありますが、全体的にはいいパフォーマンスを見せていました。藤中選手はサーブがよく、スパイクも決まっていました。レセプションアタックからのスパイクも非常によかったです。
――来週からは天皇杯です。
リーグ戦がはじまる前に、選手たちには目標を与えました。まずは2週目まで、つまり準決勝まで残ること。それが、チームの第一の目標です。自分たちのベストを尽くします。