2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第10戦
サントリーサンバース
3
2
ジェイテクトSTINGS
3 小野 遥輝
6 彭 世坤
7 デ・アルマス アライン
9 大宅 真樹
10 藤中 謙也
13 ドミトリー・ムセルスキー
L
8 藤中 颯志
3 陳 龍海
8 柳田 将洋
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
20 都築 仁
L
17 本間 隆太
11 秦 耕介
12 佐藤 謙次
L
15 喜入 祥充
19 栗山 雅史
20 西田 寛基
22 鍬田 憲伸
23 柏田 樹
1 藤中 優斗
2 金丸 晃大
4 福山 汰一
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
11 袴谷 亮介
L
21 高橋 和幸
――試合を振り返って。
昨日は2セット先取からの逆転負けということで、とても悔しい思いをしました。しっかり反省して、今日はスタートから主導権を握りたいと思っていたのですが、第1、2セットはうまくいかず、フルセットに持ち込めたけど最後は勝ち切れなかったことが悔しいです。
――兄弟3人が同じコートに立ちました。
兄(謙也)とは何度も対戦していますが、確かに最初はすごく意識しました。慣れてきたと思ったら、今度は弟(颯志)が入ってきて、相手のコートに血のつながった兄弟がいるというのはどうしても意識せざるを得ません。それでも、そこは割り切って、自分の役割を全うしようと思っていました。結果的には負けてしまったけど、兄弟とネットを挟んで戦うことができたので、楽しかったというのが一番です。
――来週に向けて。
今週は負けましたが、自分たちのサーブが走っているときは日本人選手だけでも戦えることがわかりました。それを常にできるように日頃の練習からお互いに高め合っていけば、土日の試合につながってくると思います。まずはしっかり休み、火曜日から切磋琢磨しながら、次の試合に向けて頑張っていきます。
――試合を振り返って。
まずはサントリーの勝利に「おめでとう」と言いたいです。昨日に続いてフルセットで負けてしまったことについては、来週からの練習で修正しなければいけません。大事なのは、どうやって大事な場面を勝ち切るのか。まだまだ不足しているところもあります。チームは少しずつ一つになっていますが、よく考えて修正していきたいと思います。
――Vリーグに中国人選手が増えています。
各国の選手と一緒に戦えることは、お互いに勉強ができる場にもなり、とてもいいことだと思っています。選手は皆、今よりもレベルアップしたくて日本に来ているわけですから。僕自身、1年目は新しい環境でなかなか馴染めませんでしたが、2年目に入って徐々に慣れてきました。土日の連戦に耐えられるようになったのも、自分が成長したところだと思います。
ファイティングポーズを取り続けていれば、反撃のチャンスは必ず訪れる。そんなことを感じさせてくれた一戦だった。フルセットで敗れはしたが、下を向く者はチームの中に一人もいない。柳田が言うように「価値のある一戦」だったし、「この敗戦を無駄にしないように糧にすること」が重要だ。
誰よりも悔しい思いをしたのが都築だろう。この日は最後までコートに立ち続けた。高い決定率をキープしたが、第5セットに入ると1本目のスパイクを止められた。2本目も相手のブロックにタッチを取られた。3本目は真後ろから上がった難しいボールだったが、ネット上で競り負けた。確かにアラインのサーブが素晴らしかったが、ここで失った3点が最後まで響いた。
ようやく都築がライトから決めたものの、4−6から4連続失点。都築のスパイクがことごとく封じられた。確かに勝負強さという点では、柳田という選択肢もあっただろう。しかし、セッターの関田は「彼を信じて今日はトスを託しました。(都築)仁に一皮剥けてもらいたいという思いを込めてトスを上げました」と言った。
誰かが下を向いていたら、他の全員が顔を上げればいい。リリーフサーバーとして入った袴谷は、強烈なサーブで相手にプレッシャーをかけた。7−11の場面では村山がサントリーサンバーズのムセルスキーをシャットアウト。会場のボルテージが一気に上がった。ハイライトは相手にマッチポイントを与えてからだ。柳田がライトから強烈なスパイクをたたき込んだ。極め付けは、10−14の場面。あとがない状況で、柳田がノータッチエースを決めた。鳥肌が立つようなシーンだった。11−15で敗れはしたが、サントリーに強烈なインパクトを残した。
2セットビハインドから立て直したという点では、途中から入った藤中の存在も大きい。攻守の安定感が増した。
「雰囲気をよくすることや難しいボールの処理が求められているので、自分の役割は全うできたと思います。ただ、結果に結びつけることはできなかったので、もっと高みを求めていきたいです」
藤中は試合後にこう振り返っている。大事な場面でトスが上がり、第3セットの勝利を決定づける得点を奪った。第4セットは我慢の展開が続いたが、セッターの関田が巧みにトスを散らして確実にサイドアウトを切っていく。追い上げられた場面でしっかり決め切った都築のスパイクも見事だった。終盤は陳がサントリーの小野をシャットアウト。さらに高橋の好レシーブで陳のクイックをお膳立て。コートの中で雰囲気を盛り上げ、セットカウントを2−2のタイに持ち込んだ。
「2日続けて厳しい展開でしたが、こうして自分たちの力を出してフルセットまで持ち込めたのはよかったと思います。乗り越えないといけない壁のところを練習でもう一度やり直し、来週の試合につなげたいと思います」
サーブでチームを勢いづけた袴谷は、試合後にこう言った。確かに悔しい敗戦だ。V・ファイナルステージに進むためには、これ以上、星を落とすことはできない。しかし、思うのだ。このチームなら、ここからきっと這い上がってくれるだろう、と。
22 points
20 都築 仁
13 points
8 柳田 将洋
6 points
1 藤中 優斗
66.7 %
3 陳 龍海
61.9 %
8 柳田 将洋
60.0 %
1 藤中 優斗
3 本
9 村山 豪
2 本
3 陳 龍海
1 本
12 関田 誠大
2 本
8 柳田 将洋
1 本
3 陳 龍海
フェデリコ・ファジャーニ監督
――試合を振り返って。
昨日とは真逆の試合になりました。1点1点を争う展開でしたが、第1、2セットはサイドアウトが取れず、安定しないプレーが続きました。第3セットからはサーブが機能し、サイドアウトも取れるようになったので、相手にプレッシャーをかけられたと思います。第5セットはアタックの面でチャンスをものにできず、敗戦という結果になってしまいました。
――第3セットは藤中選手の投入で流れが変わりました。
確かに藤中選手はいいプレーをしてくれたし、チームにも貢献してくれました。しかし、彼だけでなく、リリーフサーバーで入った袴谷、ワンポイントブロッカーで入った福山もやるべきことをやってくれました。これが次の試合につながればと思います。
――連敗を喫しましたが、収穫はありましたか?
選手たちにも、この2試合はポジティブにとらえてほしいと話しました。もちろんパフォーマンスに浮き沈みはあったし、課題を克服しなければいけません。それでも、全体的に考えると、この2試合はいいプレーができたと思っています。