MATCH REPORTS試合レポート

第71回黒鷲旗全日本男女選抜大会

開催日時
2023年5月 2日(火) 11時00分
対戦相手
場所
丸善インテックアリーナ大阪
  • 2

  • 0

第1セット
25 16
第2セット
25 18
第3セット
第4セット
第5セット

メンバー

スターティングメンバー

ジェイテクトSTINGS

1 藤中 優斗

4 福山 汰一

6 河東 祐大

10 ティネ・ウルナウト

20 都築 仁

L

17 本間 隆太

2 樋内 竜也

4 柳田 百織

7 加藤 大雄

9 江藤 巧

14 谷平 拓海

23 田中 友貴

L

6 小林 慎平

サブメンバー

2 金丸 晃大

3 陳 龍海

8 柳田 将洋

7 柳澤 広平

11 袴谷 亮介

18 道井 淳平

L

21 高橋 和幸

10 岡村 義郎

11 浅野 卓雅

16 米澤 寛武

17 角 大樹

18 長谷山 拓

L

20 高橋 太

21 秦 俊介

Coach  Interview

フェデリコ・ファジャーニ監督

――試合を振り返って。

試合の入り方がすごくよかったです。特にサーブとカウンターが機能しました。昨日の試合に比べてレベルが下がることもなく、非常に満足しています。連戦が続くこともあり、今日の試合はできるだけ多くの選手を使おうと思いました。

――相手のペースに揺さぶられることもありませんでした。

スタートからすぐにリードを奪うことができました。途中から入った選手もいいサーブを入れてくれた。彼らのパフォーマンスにも満足しています。

――パナソニックと早稲田大の試合次第で決勝トーナメント進出が決まります。

とにかく一戦一戦に勝つことしか考えていません。明日のパナソニック戦ももちろん勝ちにいきます。

Player's  Comment

柳澤広平

――退団を発表してからの大会になります。

正直、いつもの大会と変わらないんです。退団するからといって、これが最後という気持ちはありません。

――楽しそうにバレーをしている姿が印象的です。

トーナメントなので負けたら終わり。今はグループ戦ですけど、トーナメント特有の試合運びがあります。確かに黒鷲旗はいつも楽しくて、リーグ戦にはないベンチの盛り上がりが見られると思います。

――チームとして手応えはいかがですか?

いいバレーができていると思います。サーブもマネジメントして打っているし、サービスエースの数も多い。今回は何といっても、ディグがいいです。ボールを落とさず、粘り強いバレーができている。こういう戦い方はトーナメントで生きると思います。

――どういう形で最後の試合を迎えたいですか?

ジェイテクトSTINGSでバレーをやっていてよかったと思えるように終わりたいですね。勝ち負けや内容の良し悪しはあるけど、そうではなくて、いい時間を過ごせたと思えるような形で締めくくりたいと思います。

都築仁

――黒鷲旗に向けて、どのように過ごしてきましたか?

難しいところもありましたが、しっかり調整できたと思います。

――楽しそうにプレーしているのが印象的です。

点が取れると楽しいのは当たり前ですが、苦しいときも楽しめるように意識しています。

――苦しいときも楽しめる?

自分たちのやりたいことがうまくできているときは、必然的に楽しいですよね。でも、うまくいかないからといって気持ちも落ちていくのではなく、そこからどう追い上げていこうとか、どうやって点数を重ねていこうというのは、メンタル的にも大事なことだと思う。1点を取ったら当たり前のように喜ぶというか、ベンチもすごく喜んでくれているので、例え劣勢の場面が訪れてもやりやすいと思います。

――この大会の目標は?

優勝して終わりたいですね。この大会が最後になる選手もいるので、その選手と笑って終わりたい。最高の形で送り出したいと思います。

ゲームレポート

富士通をストレートで下し、決勝トーナメント進出!

それぞれの選手にそれぞれの思惑がある。それが黒鷲旗ならではの特色だ。この大会でユニフォームを脱ぐ者、新たな環境にチャレンジの場を求める者、そして、このチームでの飛躍を虎視眈々と狙っている者。入り混じった思惑を一つに束ね、チームとして機能しているのが今のジェイテクトSTINGSと言えよう。富士通カワサキレッドスピリッツとの一戦も、圧倒的な強さを見せた。

前日の早稲田大との対戦からウルナウト、佐藤に加えて、リベロの高橋がコートに入った。集中した立ち上がりを見せた。都築のスパイクでサイドアウト。藤中がサーブで攻めると、返ってきたボールを佐藤がクイックで仕留める。ウルナウトは足でボールをつなぎ、ファインプレーを連発してスタンドを沸かせた。

さらに75から4連続得点。藤中が難しいハイボールを決め、佐藤がブロックで相手のスパイクを封じる。攻守にわたって存在感を発揮したのが藤中だ。特に第1セットはバックアタックを駆使して得点を量産。都築も高い打点から豪快なスパイクをたたき込んだ。河東のトスワークも冴え、要所で福山がクイックを決める。

2113の場面でリリーフサーバーの袴谷が入ると、相手の守備を崩して2点を立て続けに奪った。藤中が相手の3枚ブロックを突き破ってセットポイント。最後は都築が決めて第1セットを先取した。

2セットは、立ち上がりからウルナウトが躍動した。都築のバックアタックなどで73とリードを広げる。ここで富士通は1回目のタイムアウト。その後も都築がハイボールをうまく決め、佐藤がサービスエースを決めるなど4点のリードでテクニカルタイムアウトを迎えた。

中盤以降もウルナウトのスパイク、福山のクイックなどで確実に得点を重ねていく。富士通の粘りにペースを乱されなかったことも、スムーズな試合運びができた要因の一つだ。都築がスパイクを決めて1915。ここでリリーフサーバーの道井が入ると、サービスエースを決めて2115と点差を広げた。

終盤は柳澤がコートに立った。リリーフサーバーの袴谷がコートに入ると、2217の場面ではその柳澤が豪快なバックアタックを決めて会場を沸かせる。ウルナウトのサービスエースでマッチポイント。終始安定した戦いを見せたジェイテクトSTINGSが、20でストレート勝ちを決めた。

「チームとしてやりたいバレーができていると思います。サーブで攻めているし、相手のスパイクがブロックにかかったときはボールが落ちていない。いいバレーができている証拠だと思います。それを継続して(決勝を含めた)6試合でできるかが勝負だと思います」

試合後にこう振り返った都築。選手の笑顔が多く、チームのまとまりもいい。ベンチの雰囲気も最高だ。この後の試合でパナソニックが早稲田大を下したため、ジェイテクトSTINGSの決勝トーナメント進出が決まった。2年連続のファイナル進出に向けて、視界は極めて良好だ。

ゲームレコード

SOCIAL MEDIASNS公式アカウント

  • Instagram
  • Twitter
  • Youtube
  • Facebook