2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第24戦
ジェイテクトSTINGS
3
0
ウルフドッグス名古屋
4 福山 汰一
8 柳田 将洋
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
14 西田 有志
L
21 高橋 和幸
3 バルトシュ・クレク
8 王 東宸
9 高梨 健太
11 傳田 亮太
16 中野 倭
26 山崎 彰都
L
24 小川 智大
1 藤中 優斗
3 陳 龍海
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
11 袴谷 亮介
L
17 本間 隆太
20 都築 仁
1 山田 脩造
5 前田 一誠
6 近 裕崇
13 小山 貴稀
14 椿山 竜介
17 市川 健太
19 高橋 良
――愛知ダービーを連勝しました。
僕たちのプレーがしっかりできれば結果がついてくるのはわかっていたので、3−0で勝ったことはとてもいいことだと思います。この連勝でまた波に乗って、終盤に向けていい形で進んでいけたらと思います。
――今のチームの強さをどう見ていますか?
昨日もそうでしたけど、厳しい状況の中でもひっくり返せる力があると思っています。そこは個の力もそうですし、チームになったときにその個の力をさらに発揮していくことがこのチームの強さだと思う。僕自身も一人にならないよう、チームで戦うことを意識したいと思います。
――次のパナソニック戦が重要です。
今は勝つことができているので、しっかり自信を持って練習に取り組むことが重要だと思います。また、チームとしてだけでなく個人として各々が持っている課題があり、それをよりよくしていくことがチームへの還元につながっていく。それを2週間でしっかり作っていきたいです。
――土日の試合を振り返って。
難しいゲームになることはわかっていましたが、自分たちの持ち味であるサーブで攻め、ブレイクを取ってゲームを決着させることができました。とてもうれしく思います。
――守備面での自己評価を聞かせてください。
あまりよくなかったです。もうちょっと準備を早くして冷静に考えることができたら、レセプションでももう少し強気に自分が取りにいけた場面がありました。レセプションの範囲を広げたり、その関係だったり、あとは信頼されるという――、やっていく中での信頼が大事だと思うので、自分の範囲を広げるのが第一だと思います。
――今のチームの強みは?
ブレイクを一つ取って流れを引き寄せ、そこから連続得点につながることが多くなってきました。リズムがよくなれば、得点の面でも先行してバレーボールが展開できると思います。
――次のパナソニック戦に向けて。
とにかく一戦一戦を戦うことが大事です。自分たちのバレーで先行すると余裕も出てくるので、みんなで出だしからガツンといきます。
柳田の調子がいい。前日のゲーム1は、78.6パーセントの脅威的なアタック決定率をたたき出した。今日のゲーム2も、60.0パーセントの高い数字をマークしている。サーブレシーブ成功率は62.1パーセント。攻守の要として大車輪の活躍を見せるベテランに、高いアタック決定率を残している要因を聞いた。
「セッターの関田選手が、オポジットがフロントにいるときもクイックを絡めながらレフトを使ってくれました。それほどマークが厳しくない状況の中でスパイクを打つことができたのが、決定率を上げられた要因だと思います」
柳田の高いパフォーマンスは周りにも伝播した。調子のいい個が集まってチームになれば、負ける要素は見当たらない。1セットアップで迎えた第2セットが、まさにそういう展開だった。
立ち上がり、柳田がうまくブロックアウトを取ってラリーを制した。積極的にトスを呼び込み、助走の距離を確保するために何度も外に開いた。オーバーでレセプションを返し、自ら柔らかいボールを相手コートに落とした。さらに正確なパスを関田に返すと、強烈なスパイクをたたき込んだ。村山がBクイックでおとりに入り、空いた真ん中のスペースから柳田がバックアタックを突き刺した。
柳田にトスが集まったことで、相手のブロックが分散された。西田がバックライトから強襲。高橋がうまくボールをつなぎ、ウルナウトが角度のあるスパイクをたたき込む。ウルナウトがサーブで攻めると、柳田がダイレクトスパイクで加点。1点のリードでテクニカルタイムアウトを折り返すと、柳田のサービスエースで15−12。ここでウルフドッグス名古屋が1回目のタイムアウトを要求した。
高橋が倒れ込みながらアンダーでボールを高く上げ、それを西田が力強く打ち抜いたシーンも鮮やかだった。得点にはならなかったが、その直後にはWD名古屋のクレクをウルナウトがシャットアウト。流れをつかんだ。しかし、WD名古屋も試合巧者。最大5点あったリードは、2点まで縮まった。それでも我慢の時間をしのぎ、粘り強くサイドアウトを切っていく。陳を投入して勝ちパターンに持っていくと、最後は西田のバックアタックで25−22として2セットを連取した。
第3セットも印象的なシーンがあった。序盤はウルナウトがサーブで攻めて6連続得点。西田のスパイクや福山のブロックも機能して、6−1とリードを広げた。そのあとだ。柳田のスパイクがネットにかかった。さらにネットの端から上がったトスを打ち込んだ柳田のスパイクは、相手のブロックにかかった。関田の次の選択肢はどこか。柳田がオーバーでパスを返すと、すばやく外に開いた。助走の距離を確保し、高い打点から強烈なスパイクをたたき込んだ。柳田が言う。
「サイドアウトはもちろんトランジションのフェーズでトスを集めてくれると言っていたので、そこは責任を持ってプレーしていました。リピートすることも状況によっては必要だと思うので、例え1本うまくいかなくてもしっかり切り替えて、次のプレーに取り組むことを示せたと思います」
ここからサイドアウトの応酬が続いた。均衡を破ったのがウルナウトのサービスエースだ。福山のブロックも決まり、テクニカルタイムアウトを挟んで3連続得点を奪う。さらに15−13から柳田のスパイク、西田のサービスエースで3連続得点。20−16になったところで袴谷を投入すると、狙いを定めたサーブで相手からミスを誘う。大きな1点だった。髙橋のトスを柳田が打ち込んでマッチポイント。最後は福山のクイックで試合を締めくくった。
「自分たちの順位では負けられない試合でした。ホームで連勝するのはアウェイよりもうれしいものがあるので、非常によかったです。昨日はパスの部分でかなりプレッシャーをかけられていて今日も難しい場面はあったのですが、そこからしっかりとみんながつないでトスを上げてくれた。それをいくつか得点にすることができてうれしかったです」
試合後の勝利者インタビューで柳田が言った。14勝10敗。順位は6位のままだが、上位に肉薄した。2週間空いて行われる次のパナソニック戦が大きな山場だ。連勝を勢いに変えて、このまま浮上し続けたい。
18 points
8 柳田 将洋
16 points
14 西田 有志
5 points
10 ティネ・ウルナウト
60.0 %
8 柳田 将洋
55.2 %
14 西田 有志
50.0 %
9 村山 豪
2 本
4 福山 汰一
2 本
10 ティネ・ウルナウト
1 本
9 村山 豪
2 本
10 ティネ・ウルナウト
2 本
14 西田 有志
1 本
12 関田 誠大
フェデリコ・ファジャーニ監督
――愛知ダービーを連勝しました。
すべての選手が見せた努力に感謝しています。
――勝因は何でしょうか?
第1セットはサーブミスが多かったのですが、第2セットからはミスを減らし、相手にプレッシャーをかけることができました。攻撃では柳田選手がアタックの面でとてもよかったです。ウルナウト選手もサーブやレセプションでチームに貢献してくれました。
――チームの雰囲気もいいように感じます。
メンバーが全員そろい、コートの上で自分たちのプレーが発揮できています。どんなチームが相手でも勝てるという自信につながっているのでしょう。
――2週間後のパナソニック戦が重要です。
次の試合だけに集中しなければいけません。2週間の間に、トランジションアタックの際のハイボールなど課題にしっかりと向き合っていきたいと思います。他にも修正しなければいけないことはありますが、パナソニック戦に向けてしっかりと準備をします。