2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第32戦
VC長野トライデンツ
1
3
ジェイテクトSTINGS
5 下川 諒
8 カルロス・アルベルト・アラウジョ
9 池田 幸太
11 工藤 有史
15 波佐間 泰平
19 三輪 大将
L
12 備 一真
3 陳 龍海
4 福山 汰一
8 柳田 将洋
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
20 都築 仁
L
21 高橋 和幸
1 山田 航旗
3 池田 颯太
4 中野 竜
13 椿 芽久
16 森崎 健史
17 中村 啓人
20 ドニ・ハリョーノ
1 藤中 優斗
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
9 村山 豪
11 袴谷 亮介
L
17 本間 隆太
――試合を振り返って。
競った点数でしたが、そこを取り切れたことで、いい試合になったと思います。序盤のリードを後半に詰められる展開があったので、点数が離れたときにキープして、余裕がある試合運びをしなければいけないと思いました。
――サーブが機能していました。
いいところに打てているのはあります。でも、まだ確率としてはそれほど高くありません。もうちょっと狙っていける場面もあるので、そこは詰めていきたいと思います。
――いい場面でトスも上がってきました。
僕がコンスタントに決めないと、ウルナウト選手や柳田選手の負担が増えてしまいます。上がってきたトスはしっかり決め切るイメージを持っていました。
――後ろの3ローテで藤中選手と代わるパターンが定着してきました。
理想は僕がずっとやらなきゃいけないと思っています。ただ、今は監督をはじめスタッフの皆さんがベストの選択を取っているので、そこは理解して、自分のやるべきことをやっていきたい。それに、藤中選手は安定感があって、安心できるプレーヤーです。チームの波を戻してくれるというか、1点をリズムにしてくれるという意味で、とても心強いです。
――第2セットの途中からコートに入りました。
昨日のようにすんなりいくとは思っていなかったので、まずは相手が嫌がるプレーをしようと思っていました。また、ミドルで点を取って、サイドを楽にさせようと思ってコートに入りました。
――先輩から声はかけられましたか?
スタートから出るのはVリーグでは初めてだったので、第3セットがはじまる前に「緊張せず、楽しんでプレーしてこい」とか、あとは戦術的なことなど、いろいろと声をかけていただきました。
――自己評価としてはいかがですか?
練習でやってきたことをもう少し出せたと思いますけど、クイックで点が取れたことはこれからの自信になりました。
――サービスエースも取りました。
チームに来てからフローターサーブとハイブリッドサーブを使い分けて練習しています。それが試合で出せたので、これからも打っていこうと思いました。また、柳田選手がサーブを打つ位置などを正確に教えてくれたので、自信を持って打つことができました。
――来週に向けて。
刈谷でのホームゲームは自分にとって初めてなので、試合に出るチャンスがあれば1点でも多くチームに貢献できるように頑張ります。
見事な逆転劇だった。スタートから立て続けに4失点。都築のスパイクが止められると、柳田がライトから放ったフェイントもたたき落とされた。嫌なムードを断ち切ったのは、柳田だ。都築とポジションを入れ替わると、レフトからうまく相手のブロックに当てて得点につなげた。さらに強烈なサーブを打ち込んでエースを獲得。バックアタックで追加点を奪うと、好レシーブで都築の得点につなげた。4−4の同点に追いつくと、5−7から再び4連続得点で逆転に成功する。都築のスパイク、サーブも光った。
その後もウルナウトが高い打点からスパイクをたたき込み、関田のブロックでブレイクポイントを奪う。3点のリードでテクニカルタイムアウト。相手にサーブで攻められる場面もあったが、リベロの高橋を軸に我慢強く守った。陳のブロック、柳田のスパイクなどで3連続得点。15−10となったところで、VC長野トライデンツが1回目のタイムアウトを要求した。
その後はサイドアウトの応酬が続く。柳田のスパイクは止められたが、高橋が脅威の粘りを見せた。15−12の場面では、高橋が上げたハイボールを柳田が強打をたたき込んだ。VC長野も応戦。好レシーブから得点につなげてくる。ともに我慢の時間が続いた。柳田がライトから反対のサイドラインいっぱいにスパイクを決める。柳田のサービスエースでブレイク。アウトと判定されたウルナウトのスパイクは、チャレンジによって得点が認められた。これでセットポイント。最後は都築がライトから決めて、ジェイテクトSTINGSが25−21と先取した。
続く第2セットも追いかける展開。サイドにトスを散らして反撃するが、なかなかブレイクポイントが奪えない。このセットの途中から入った佐藤がクイックを決めた。17−20の場面では、佐藤のサーブが相手選手をはじき飛ばした。陳のクイック、藤中のスパイクなど、狙い通りの攻撃も通用した。3点のビハインドでこのセットを落としたが、内容は決して悪くなかった。
第3セットは佐藤がそのままスタートから入った。サーブで前後に揺さぶり、相手からミスを誘う。一時は同点に追いつかれるが、ウルナウトのバックアタックを皮切りに3連続得点。柳田のノータッチエースも決まった。12−9でテクニカルタイムアウト。さらに陳のクイック、柳田のスパイク、陳のブロックで3連続得点を奪い引き離す。17−13となったところで、VC長野は1回目のタイムアウトを要求した。
後半も集中力を切らさなかった。苦しいときは、柳田が気持ちのこもったスパイクを決めた。佐藤がネット際で強さを発揮。22−17とリードを広げた。1点を返されたが、今度は都築が相手のスパイクをブロック。高さで相手を圧倒した。都築のサービスエースでこのセットを締めくくり、勝利に王手をかけた。
第4セットも一進一退の展開。都築が高い打点からスパイクを決めて先制した。ウルナウトもパワフルなスパイクをたたき込んだ。ウルナウトのノータッチエースでブレイク。セッターの関田は積極的に佐藤を使った。佐藤はブロックでも相手の脅威になった。VC長野の波佐間を1枚で止めた。チームメイトが背番号「23」を囲んだ。相手の意識を真ん中に集めることで、サイド陣に余裕が生まれた。ウルナウトが決めて12−10。その後も柳田のスパイクなどで確実にサイドアウトを切っていく。藤中を投入して守備に安定感が生まれた。佐藤がこの日、2本目のサービスエースを決めてリードを4点に広げた。
ハイライトは終盤だ。22−21の場面で、柳田が相手のスパイクをブロック。今度は柳田のスパイクが相手に止められた。柳田がレフトからストレートにたたき込んでマッチポイント。しかし、柳田のスパイクがまたも止められる。ここでファジャーニ監督はタイムアウトを要求。24−23。ウルナウトが正確にサーブレシーブを返した。佐藤がレフト寄りに助走を取った。関田との間に入ってきたのは柳田だ。見事なコンビネーションでフィニッシュ。25−23でVC長野の反撃を振り切り、セットカウント3−1で勝利をつかんだ。
「僕自身、できることはもっとあるし、相手の外国人選手と打ち合うというか、決定率の高い選手に対して高い数字を残せないと、勝てないのはわかっています。1シーズンをオポジットで過ごすのは初めての経験ですが、しっかりとシーズンを戦い抜いたと思えるように、来週のホーム最終戦はいいイメージで終われるようにしたいです」
タフな一戦を制したあと、都築は来週に向けてこう意気込みを口にした。残り4試合。バレーボールの魅力を伝えるためにも、最後まで笑顔で戦い続ける。
21 points
8 柳田 将洋
14 points
10 ティネ・ウルナウト
9 points
20 都築 仁
63.6 %
10 ティネ・ウルナウト
61.8 %
8 柳田 将洋
55.6 %
3 陳 龍海
2 本
3 陳 龍海
2 本
12 関田 誠大
1 本
8 柳田 将洋
3 本
8 柳田 将洋
2 本
20 都築 仁
1 本
10 ティネ・ウルナウト
フェデリコ・ファジャーニ監督
――試合を振り返って。
VC長野は日曜日に反撃することが多く、今日もサーブ、アタックが非常によかった。それに対して、我々もいいプレーを継続できたことは満足しています。
――佐藤選手が長い時間、コートに立ちました。
すごくいいプレーをしてくれました。彼は練習のときから、フィードバックをちゃんと聞く姿勢を持っています。ブロックとアタックに力を入れてきましたが、今日はサーブもよかった。これまでのように練習で一生懸命取り組んでいれば、試合に出る機会も増えるでしょう。
――来週はホームゲームです。
ホームゲームは全国からたくさんのファンが訪れます。皆さんには、感謝の気持ちしかありません。残りの試合も少なくなってきましたが、一戦一戦を決勝戦だと思って戦っていきたいと思います。