MATCH REPORTS試合レポート
2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第23戦
- 開催日時
- 2023年2月 4日（土） 1時00分
- 対戦相手
- ウルフドッグス名古屋
- 場所
- 岡崎中央総合公園総合体育館
-
ジェイテクトSTINGS3
-
0
ウルフドッグス名古屋
- 第1セット
- 25 23
- 第2セット
- 25 22
- 第3セット
- 32 30
- 第4セット
- 第5セット
メンバー
スターティングメンバー
ジェイテクトSTINGS
4 福山 汰一
8 柳田 将洋
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
14 西田 有志
L
21 高橋 和幸
ウルフドッグス名古屋
3 バルトシュ・クレク
8 王 東宸
9 高梨 健太
11 傳田 亮太
16 中野 倭
26 山崎 彰都
L
24 小川 智大
サブメンバー
1 藤中 優斗
3 陳 龍海
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
11 袴谷 亮介
L
17 本間 隆太
20 都築 仁
1 山田 脩造
5 前田 一誠
6 近 裕崇
13 小山 貴稀
14 椿山 竜介
L
17 市川 健太
19 高橋 良
ジェイテクトSTINGS
4 福山 汰一
8 柳田 将洋
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
14 西田 有志
L
21 高橋 和幸
ウルフドッグス名古屋
3 バルトシュ・クレク
8 王 東宸
9 高梨 健太
11 傳田 亮太
16 中野 倭
26 山崎 彰都
L
24 小川 智大
1 藤中 優斗
3 陳 龍海
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
11 袴谷 亮介
L
17 本間 隆太
20 都築 仁
1 山田 脩造
5 前田 一誠
6 近 裕崇
13 小山 貴稀
14 椿山 竜介
L
17 市川 健太
19 高橋 良
Coach Interview
Player's Comment
西田有志
――試合を振り返って。
試合の出だしはよかったし、終盤は追いつかれたけど、しっかり勝ち切ることができました。第2セットも4点差がついてから追い越すことができた。第3セットも勝負どころでチーム全体でカバーすることができたと思います。
――立ち上がりは西田選手のサーブでリズムをつかみました。
最近は自分のパフォーマンスがあまりよくないので、自分のやるべきことをやるだけでした。サーブに集中して崩すことができれば、ブロックがいい選手がそろっているのでそこから点を取ることができます。
――ディフェンスがいいWD名古屋に対して、効率よく点を取っていました。
（スパイクを打つ）コースを迷ってシャットされる場面が序盤にたくさんあったけど、終盤にかけてしっかり修正することができました。明日はまた違った内容になると思うけど、よりいいパフォーマンスを出せるようにしたいと思います。
村山豪
――村山選手のブロックで長いデュースを締めくくりました。
素直に嬉しい気持ちが強かったです。
――試合の入りがよかった。
今週はファイナル4に向けて大事な2戦になるので、全員が意識して臨んだ結果、ああいう入り方ができたと思います。ビッグサーバーの3人はとにかく攻めて、残りの選手が相手を前後に揺さぶったり、マネジメントをしながらプレーすることができました。
――あえて課題をあげるとすれば？
全体的に先週からあまり調子がよくなかったので、もう一度、調子を上げられるようにしたいと思います。関田選手とうまくコミュニケーションを取りつつ、サーブやブロックなど全てのプレーをしっかりやっていきたいです。
――明日の試合に向けて
勝たなければいけない試合が続きますが、気負わず、焦らず、一つひとつ丁寧にやっていきたいと思います。
ゲームレポート
サーブが走り、愛知ダービーをストレートで制す！
V・レギュラーラウンドが混戦だ。22戦を終えて、ジェイテクトSTINGSは12勝10敗の6位。僅差で東レ、パナソニックを追う。できるだけ上位でファイナル4に進むためにも、これ以上、黒星を積み重ねるわけにはいかない。そうした一人ひとりの意識が会心の入り方を生んだのだろう。
試合のリズムを作ったのは西田のサーブだった。3−2。ファーストサーブで強襲し、相手からミスを誘った。さらにサービスエースを決めて6−2。ウルフドッグス名古屋は早くも1回目のタイムアウトを要求する。その後もセッターの関田は、柳田、ウルナウトにトスを散らして得点を加算。柳田は躍動感のあるバックアタックで、相手のブロックを揺さぶった。ウルナウトはスパイクだけでなくレセプション、ブロックでも活躍し、攻守にわたって存在感を発揮した。
要所で村山、福山がクイックを決めてサイドアウトを切った。リードは最大6点まで広がった。ウルナウトのスパイクが連続でアウトになったが、ここでセッターの関田が真骨頂を見せる。迷うことなく、ウルナウトへのトスを選択したのだ。その信頼に応えたウルナウト。23−23の同点に追いつかれたが、ウルナウトが値千金のブロックを決めた。絶体絶命のピンチを救ってセットポイント。関田が相手の前方にサーブを落とすと、返ってきたチャンスボールをウルナウトがフィニッシュ。25−23で第1セットをものにした。
第2セットは追いかける展開。西田のバックアタックが止められて12−16となったところで、ファジャーニ監督は1回目のタイムアウトを要求する。チームに不穏な空気が漂った。救ったのが関田だ。13−16でサーブが回ってくると、強いサーブで相手からミスを誘った。さらに陳のブロックで1点差。WD名古屋はタイムアウトを取るが、ジェイテクトSTINGSも流れを失わない。関田はサーブを相手の前に落として揺さぶりをかける。クレクのスパイクはアウト。関田のサーブがダイレクトで自コートに返ってくると、ウルナウトが決めて17−16と逆転に成功する。ここでWD名古屋は2回目のタイムアウトを取った。
なおも攻撃の手を緩めない。関田のサーブが続く。ウルナウトが決めて18点目。ラリーを制して19点目。陳が1枚で相手のバックアタックを止めて20点目。取りも取ったり、8連続得点で20−16とリードを奪った。終盤はリリーフサーバーの袴谷を投入して、勝ちパターンに持ち込んだ。フィニッシュは西田のバックアタックだ。柳田が身を挺してレセプションを上げると、リベロの高橋が高さのあるハイボールを上げる。それを渾身の力で打ち抜き、25点目を決めた。
第3セットは文字通りの死闘だ。何より終盤の粘りが凄まじかった。20−23でファジャーニ監督は2回目のタイムアウト。村山のAクイックで流れを切った。都築を送り込んで、ネット際に高さを生み出した。村山、柳田が相手のスパイクを立て続けに上げた。ウルナウトのスパイクでビッグラリーを制し、22−23と1点差に迫った。相手にセットポイントを奪われても、ジェイテクトSTINGSに下を向く者はいない。
ウルナウトが高い打点から決めて、1点を返した。ここで関田のサーブが相手の守備を崩す。WD名古屋のクレクが放ったスパイクはアウト。24−24。ついに同点に追いついた。ウルナウトのブロックで追加点を奪うと、ここから互いに2点ずつを奪い合う。柳田の勝負強さが光った。西田のスパイクで29−28。サイドアウトの応酬が続いて30−30。西田のバックアタックで5度目のマッチポイント。最後は村山のブロックで、熱戦に終止符を打った。
愛知ダービーと呼ぶにふさわしい死闘を繰り広げた。デュースにもつれ込んだ接戦をものにした要因は何か。西田が言った。「諦めないこともそうだし、全員がこのセット（第3セット）で勝ち切ることを目標にしていた。それが結果につながったと思います」。ファイナル4を目指す上で、明日のゲーム2は極めて重要な意味を持つ。願いはただ一つ。「勝利」の2文字だ。
ゲームレコード
アタック決定本数
16 points
10 ティネ・ウルナウト
15 points
14 西田 有志
11 points
8 柳田 将洋
アタック決定率
78.6 %
8 柳田 将洋
55.6 %
14 西田 有志
51.6 %
10 ティネ・ウルナウト
ブロック決定本数
4 本
9 村山 豪
3 本
10 ティネ・ウルナウト
2 本
3 陳 龍海
サービスエース
2 本
14 西田 有志
1 本
8 柳田 将洋
フェデリコ・ファジャーニ監督
――試合の入り方がよかった。
サーブが機能していたので、相手を崩すことができました。そこで点差をつけることができ、しっかりサイドアウトを取ることができました。
――ディフェンスがいいWD名古屋から連続得点を取ることができた要因は？
特に関田選手のサーブから相手を崩すことができました。その上で、ブロックでタッチを取り、カウンターからスパイクを決めることができました。サーブに関しては、バリエーションが重要になるという話を試合の前にしました。
――第3セットも我慢の展開からデュースを取り切りました。
2、3点差をつけられてもチームは諦めないということを、今日の試合で証明できました。今週の練習の目標が、カウンターアタックとファーストサーブのマネジメントでした。明日も難しい試合になると思いますが、チームとともに一生懸命がんばります。