2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第17戦
ジェイテクトSTINGS
3
1
JTサンダーズ広島
4 福山 汰一
8 柳田 将洋
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
14 西田 有志
L
17 本間 隆太
1 安永 拓弥
2 小野寺 太志
5 井上 慎一朗
6 アーロン・ジョセフ・ラッセル
17 金子 聖輝
19 江 川
L
15 唐川 大志
1 藤中 優斗
2 金丸 晃大
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
11 袴谷 亮介
20 都築 仁
L
21 高橋 和幸
L
3 西村 信
7 新井 雄大
8 武智 洸史
11 坂下 純也
12 合田 心平
16 西 知恕
18 山本 将平
――試合の入りはいかがでしたか?
先週の大分三好戦は入りがあまりよくなかったので、(今日の試合は)いつも通り入ることを意識しました。相手どうこうではなく、自分たちが1点目からしっかりといいバレーボールをすることだけに集中してコートに立っていました。
――アウトサイドヒッターの決定率が高かったように思います。
第3セットの最後など、拮抗した場面で西田選手にトスが集まるシチュエーションが多くなってしまいました。そこを僕やウルナウト選手、あるいはミドルブロッカーもそうですけど、“西田中心”になりすぎないよう、セッターの負担を減らすためにももっと攻撃に参加しなければいけません。
――明日もタフな試合になると思います。
JT広島は今日のゲームを参考にして対策を変えてくると思います。そこをまずは自分たちの個の力で対応できるようにすること。相手もいい選手が多いので、僕自身もシンプルに負けないようにコートの中でアピールしていきたいと思います。
――ウルナウト選手にとっては天皇杯以来、4週間ぶりの試合になります。
先週は試合に出られなかったので、再びコートに立てたことはうれしいですね。明日も難しい試合が待っているので、みんなとプレーできることに喜びを感じたいと思います。
――JT広島はビッグサーバーが多いチームです。レセプションで意識していたことを教えてください。
心がけていたことは特にありません。いいサーブが入ってくるのはわかっていたし、我々もいいサーブを持っています。いいサーブが来たらしっかり耐えて、なんとか上に上げようとしていました。明日の試合も、しっかりサイドアウトが切れるように頑張りたいと思います。
――たくさんのファンが会場に足を運んでくれました。
前回の奈良大会よりもたくさんのファンが来てくれましたね。リーグ戦はまだ続くので、これからも多くの応援をよろしくお願いします。
ジェイテクトSTINGSが粘り強くなった――。最近、そういう声をよく耳にする。確かに、天皇杯で優勝してからの戦いぶりには著しい安定感がある。先週の大分三好戦も同じ。危ない場面はあったが、失セット0でしっかりと2連勝を飾った。
とりわけ今日の試合で象徴的だったのが、1セットアップで迎えた第2セットだろう。いきなり3点を献上したが、すぐにウルナウトが取り返した。本間、柳田を軸にレセプションも安定し、一進一退の展開に持ち込む。西田が難しいハイボールを決めて、9−9の同点に追いついた。柳田が言う。
「僕たちにも西田選手を中心にいいサーブを持っている選手がたくさんいる。少し劣勢な場面でも、第2セットのような形で切り返してセットを取ることができるということを、みんなが信じてやっていました」
ウルナウトがサーブで攻めると、直接返ってきたボールを柳田がダイレクトで打ち込んで4連続得点。西田も高い決定率で得点を重ね、試合のイニシアチブを握った。
中盤で追いつかれる場面もあったが、村山が覚醒した。2本連続でブロックを決めるなど、20−17と一気に引き離す。西田がサーブで攻め、ウルナウトのダイレクトスパイクで22−18。3連続失点で1点差まで迫られるが、タイムアウトで負の連鎖を断ち切った。柳田が決めてセットポイント。デュースに持ち込まれるが、ネット際の競り合いを制してフィニッシュ。26−24でこのセットを競り勝った。
第3セットは取られて、セットカウントは2−1。ウルナウトのサーブでスタートした第4セットは、一気に流れを引き寄せた。セッターの関田は、調子のいい西田、ウルナウトにトスを配球。確実にサイドアウトを切っていく。特に西田のこの日のアタック決定率は62.5パーセント。JT広島の高いブロックに真っ向から立ち向かっていった。要所で決めた福山のクイックも、相手のブロックを揺さぶる効果があった。
一度は12−14とビハインドを喫するも、西田のスパイクで再び逆転に成功。柳田が硬軟織り交ぜたスパイクを見せ、相手の守備を翻弄した。関田の巧みなトスからウルナウトが決めてブレイク。21−19とリードを2点に広げた。あとは確実にサイドアウトを切っていくだけだった。村山が気を吐いてクイックをたたき込む。アウトになったかに思われたウルナウトのスパイクは、チャレンジによってブロックタッチが認められた。柳田のダイレクトスパイクでマッチポイント。最後は西田が締めくくり、25−22でこのセットを奪ったジェイテクトSTINGSが、セットカウント3−1で勝利をつかんだ。
タフな一戦を制した。リーグ戦は5連勝だが、安心してばかりもいられない。白星が先行したとはいえ、順位はV・ファイナルステージ圏外の6位。ウルナウトは試合後、「もちろん勝てばチームの雰囲気もいいです。リーグ戦の序盤はオポジットの西田選手がプレーできない時期もありましたが、今は全員がそろった状態で練習ができているので、とても順調に進んでいます」と笑顔を見せた。明日の試合でリーグ戦も折り返しだ。内容の伴った勝利で、後半戦の巻き返しにつなげたい。
20 points
14 西田 有志
18 points
10 ティネ・ウルナウト
12 points
8 柳田 将洋
62.5 %
14 西田 有志
56.2 %
10 ティネ・ウルナウト
55.6 %
4 福山 汰一
4 本
9 村山 豪
2 本
4 福山 汰一
2 本
10 ティネ・ウルナウト
1 本
14 西田 有志
フェデリコ・ファジャーニ監督
――勝因から聞かせてください。
まずはサーブがすごく機能していたことと、サイドアウト率が高かったことが勝因だと思います。第3セットは点の取り合いでしたが、JT広島のラッセル選手に3本もサービスエースを決められてしまいました。それが第3セットを取られた原因だと思います。
――アウトサイドヒッターの決定率が高かった。
もっと数字を上げることはできます。特にハイボールからの攻撃に関しては、もう少し決定率を上げていかなければいけません。
――明日もタフな試合が予想されます。
難しい試合になると思うし、明日はまったく新しい試合になると思います。出だしからいいプレーをしなければいけません。とにかくテクニカルタイムアウトの12点までにリードできれば、そのセットは必ず取れるという自信があります。