2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第12戦
ジェイテクトSTINGS
0
3
東京グレートベアーズ
1 藤中 優斗
3 陳 龍海
8 柳田 将洋
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
L
17 本間 隆太
2 玉宅 健太郎
9 戸嵜 嵩大
12 小田嶋 大貴
17 笠利 真吾
18 武藤 鉄也
20 ラファエル・アラウージョ
L
10 古賀 太一郎
4 福山 汰一
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
11 袴谷 亮介
14 西田 有志
18 道井 淳平
L
21 高橋 和幸
1 星野 秀知
4 長友 優磨
5 谷口 渉
6 張 秉龍
8 栗山 英之
14 手原 紳
21 平田 亮介
――試合を振り返って。
昨日の第3セットも連続でスパイクを止められて、悪いところを持ち越してしまった感覚です。チームに負担をかけてしまいました。どういうチーム状況であれ、任されたポジションを全うするのが自分にできることだし、点を取るために入団しているので、しっかり反省しなければいけません。来週以降も落とせない試合が続くので、チーム全員で切り替えて、もう一度、自分たちのよさを出せる雰囲気を作っていきたいと思います。
――途中、コートの外から試合を見て感じたことは?
東京GBのフロアディフェンスがかなりいいという印象を持ちました。そこに関しては、僕らもそれに負けないようなシステムを作って、ボールを拾っていかなければいけません。ブロックで閉めるところは閉めて、捨てるところは捨てて、抜かしたところに人を置くという、シンプルですけどかなり重要なことを、東京GBは古賀さんを中心にオーガナイズしていた。最終的にどこにボールを打たせるかを含めて、僕たちもそれを参考にというか、重要なところは吸収していきたいと思います。
――試合を振り返って。
悔しいの一言です。落としてはいけない試合を落としてしまったので、非常に悔しいというのが率直な感想です。
――途中からコートに入りました。意識していたことは?
コートに入ったときはチームとして苦しい展開でしたが、新しい風として雰囲気を変えることを目的にスタッフ陣が自分を入れてくれたと思っています。まずは自分の役割を果たして、スパイカーに打ちやすいトスを上げることを自分の中で決めながら入っていきました。
――積極的にクイックを使っていました。
第1セットの前半を外から見ていて、相手がリードブロックで真ん中に対するマークが薄いと感じていました。自分が入ったときは積極的に真ん中を使いながら、サイドの選手にボールを上げることを意識しました。村山選手に対するマークが厚かったので、コースに打ち分けられるようなトスをもう少しサイドに上げていたら、あと一歩というところでセットも取れていたと思います。そこは来週から、自分の課題としてしっかり練習していきたいと思います。
この悔しさを一言で表すのは難しい。だから、初勝利を挙げた東京グレートベアーズのコメントを、あえてこの場に書き残しておきたい。胸に響いた人も少なくないはずだ。VOMに選ばれた主将の古賀太一郎は試合後の勝利者インタビューで、時折、声を詰まらせながらこう言葉をつむぎ出した。
「本当に苦しくて…。1カ月半、正解がわからないままここまで来て。試合に出ているメンバーだけじゃなくて、出ていないメンバーも本当に苦しくて。ただこうやってみんなの力が結集でき、勝てたことが本当にうれしく思います」
確かにスコアは僅差だった。第3セットも終盤に追いついてデュースに持ち込んでいる。もちろん、「勝ちたい」という思いは東京GBに勝るとも劣らなかった。しかし、個の能力でもない、戦術や戦略でもない、それ以上の何かが両者の間に介在していた。
試合の入り方も悪くなかった。サーブで攻めていたし、柳田、藤中の決定力も高かった。ウルナウトも気迫のこもったスパイクを相手コートに突き刺している。守備の意識も高く、リベロの本間、高橋を軸に、難しいボールを何度も上げていた。相手にもミスはあった。そこを突いていくことはできたはずだ。しかし、テクニカルタイムアウトが明けて流れが一変。ウルナウト、柳田のスパイクが立て続けに止められて6連続失点を喫すると、12−16とビハインドが広がった。
途中出場のセッター河東が踏ん張って、一時は1点差まで詰め寄った。柳田に代わって入った西田がバックアタックを決めて、アリーナのボルテージも最高潮に達した。陳のブロックも鮮やかだった。しかし、細かいミスが出て、スコアを覆すには至らない。サービスエースを決められて17−20で2度目のタイムアウト。21−25で第1セットを失った。
第2セットは河東がスタートから入った。クイックを多用して、相手のブロックを揺さぶった。陳、村山の活躍もあり、序盤を8−5とリード。ブロックによるプレッシャーも効いていた。ウルナウトも躍動し、11−12の場面では強打でラリーを制した。粘り強い東京GBに粘り勝ちした。たたみ掛けたいジェイテクトSTINGSは14−16の場面で袴谷を投入する。藤中のサービスエースで17−17の同点。しかし、一進一退の展開から先に抜け出したのは東京GBのほうだった。それでも藤中のブロックで23−23と再び同点に追いつく。粘り強さは見せたが、ここから2点を連続で取られて失セットを喫した。
第3セットはスタートから入った袴谷が意地を見せた。しかし、東京GBのアラウージョにサーブでプレッシャーをかけられ、序盤で連続失点。それでも、陳、村山のブロックが機能し、一時は11−9と逆転に成功する。袴谷がライトからキレのあるスパイクを決めてサイドアウトを切った。中盤以降も接戦が続き、陳のクイックでロングラリーを制して18−18。バックアタックを決めた西田が手をたたいてチームメイトを鼓舞する。ウルナウトが決めてデュースに持ち込んだが24−26で敗戦。スパイクがアウトになった瞬間、ウルナウトが天を仰いだ。
痛い敗戦だが、まだ何も決まったわけではない。リーグ戦はまだ3分の1を消化したばかり。喜びに沸く東京GBを見て、勝つことの難しさを感じなければいけない。苦しみの先にある栄冠を目指して、今こそチームが一つになるときだ。
16 points
10 ティネ・ウルナウト
9 points
3 陳 龍海
8 points
1 藤中 優斗
75.0 %
3 陳 龍海
47.1 %
1 藤中 優斗
37.5 %
9 村山 豪
3 本
3 陳 龍海
3 本
9 村山 豪
1 本
1 藤中 優斗
1 本
1 藤中 優斗
フェデリコ・ファジャーニ監督
――試合を振り返って。
残念ながら負けてしまいました。私たちはいいプレーができず、特にスパイクが決まらなかった。それが敗因につながりました。勝利に値するプレーを見せた東京GBを称賛したいと思います。
――東京GBに昨日から変化はありましたか?
スタートから入っていた笠利選手に、サーブでプレッシャーをかけられました。また、昨日に比べて相手のスパイクも決まっていたと思います。我々は最後までそれに対応できず、このような結果になってしまいました。
――マインドとコンディション、どちらに問題がありますか?
コンディションの問題でもあります。自分たちでコントロールできない部分もありました。全員がそろった状態で練習や試合ができないことが、メンタルにも影響を及ぼしたのだと思います。来週の徳島大会に向けて修正していきます。