MATCH REPORTS試合レポート

第71回黒鷲旗全日本男女選抜大会

開催日時
2023年5月 1日(月) 11時00分
対戦相手
場所
丸善インテックアリーナ大阪
  • 2

  • 0

第1セット
25 16
第2セット
25 18
第3セット
第4セット
第5セット

メンバー

スターティングメンバー

ジェイテクトSTINGS

1 藤中 優斗

3 陳 龍海

4 福山 汰一

6 河東 祐大

8 柳田 将洋

20 都築 仁

L

17 本間 隆太

1 水町 泰杜

2 伊藤 吏玖

3 山田 大貴

14 前田 凌吾

16 麻野 堅斗

20 佐藤 遥斗

L

4 荒尾 怜音

サブメンバー

2 金丸 晃大

7 柳澤 広平

10 ティネ・ウルナウト

11 袴谷 亮介

18 道井 淳平

L

21 高橋 和幸

L

5 布台 駿

7 馬渕 純

11 板垣 慧

12 畑 虎太郎

18 菅原 啓

19 新井 琉之介

21 安食 浩士

Coach  Interview

フェデリコ・ファジャーニ監督

――リーグ戦が終わって1カ月、どのような準備をしてきましたか?

しっかり休養を取ることができました。その後、4週間にわたって、いろいろなコンセプトに基づいて練習を重ねてきました。特に力を入れてきたのがサーブです。それからブロックとディグの関係、ハイボールからのアタックも練習してきました。

――福山選手の速いサーブが機能していました。

その通りです。彼だけでなく、他の選手にもサーブに関しては指示を出していました。ただ、今日の試合だけでなく、大会を通していいサーブを打つことが大事です。

――連戦が続きます。

一戦一戦に向けて考えていかなければいけません。昨シーズンの黒鷲旗でも、そして、今シーズンの天皇杯でも選手にいつも伝えているように、とにかく一戦一戦に向けて準備をすることが大事です。もちろん全勝するためにここに来ています。

Player's  Comment

金丸晃大

――引退発表をしてからの大会になります。どのような気持ちで迎えましたか?

引退発表はしたのですが、自分が引退するという実感が湧いてなくて(笑)。だから、いつも通り。いつも通り、同じことをやるだけです。

――17年の在籍期間になります。

そう聞かれていつも答えるのが、今の環境が天国だということです。この環境にしてくれた会社には感謝しかありません。毎日、大好きなバレーボールができるんですから。

――それでも実感は湧きませんか?

今まで、日々、バレーボールをやっていたじゃないですか。それがなくなって、仕事をやりはじめてから「引退したんだ」と感じるんじゃないかなと思っています。今は毎日練習して、いつも通りのことをやっているだけ。だから、実感がないんです。

――プレーヤーとして黒鷲旗の目標をどこに置いていますか?

昨年は準優勝だったので、もちろんそれ以上の成績が目標です。昨年はロギ(興梠)がいい花道を作って引退しましたよね。今年は袴谷選手も柳澤選手もいるので、チーム一丸となって優勝し、花道を作ることができたら最高です。

河東祐大

――黒鷲旗に向けて、どのような取り組みをしてきましたか?

リーグ戦は出場機会がそれほど多くなく、Bチームでずっとトスを上げていました。Aチームで出ていた柳田選手やミドル陣とはそこまで合わせることができなかったので、この1カ月間はコミュニケーションをしっかり取りながら、アタッカーがほしいボールと自分の特性を踏まえて、いろいろ話し合いながら練習してきました。

――手応えは?

初戦なので、最初は少し緊張してうまくいかないところもあったんですけど、練習の成果はポイントポイントで出ていたと思います。よかったところは明日も継続しつつ、修正する部分は修正していきたいと思います。

――河東選手にとってこの大会はどういう位置付けですか?

今まで出場機会がなかったので、この1週間に思いをかけています。しっかりアピールして、来シーズンは自分が出てもしっかり勝てるように、技術面も精神面もこの6日間で成長したいと思っています。

ゲームレポート

黒鷲旗が開幕。早稲田大をストレートで下し、会心のスタートを切る!

ジェイテクトSTINGSのバレーボールは楽しい――。見ている人に改めてそう感じてもらえたのではないだろうか。試合のムードを作ったのは、リザーブのメンバーだ。サービスエースが決まればお決まりの飛行機ポーズ、得点が決まれば全身で喜びを表した。チームはサーブで勢いをつかみ、セッターの河東がアタッカー陣を巧みにコントロール。柳田のパワフルなバックアタックで攻撃のリズムをつかんだ。

立ち上がりはやや硬さが見られたものの、会心のバレーで早稲田大学を圧倒した。セッターの河東は、柳田を軸にサイドにトスを集めて得点を重ねていく。対角の藤中、オポジットの都築も、要所で強烈なスパイクをたたき込んだ。ブロックとディグの関係も機能。リベロ本間の声がコートの中に響きわたった。

取り組んできたサーブも成果が出た。福山は強いサーブを織り交ぜながら、サービスエースで得点を量産。56から5連続得点で、勢いのある早稲田大を一気に突き放した。さらに藤中もサービスエースでブレイク。リリーフサーバーで入った道井も相手にプレッシャーをかけた。

後半は完全にジェイテクトSTINGSのペースだ。福山のクイックでサイドアウトを切ると、1712から3点連続でブレイク。福山が速いサーブで相手を崩し、藤中、都築が粘り強く得点を奪っていく。金丸がワンポイントブロッカーとしてコートに入り、控え選手もアップゾーンで盛り上がりを見せた。

河東のトスワークも落ち着いていた。陳のクイックでサイドアウト。藤中のサービスエースで23点目を奪った。陳が決めてセットポイント。最後は福山のクイックで第1セットを先取した。

2セットの序盤は互角の展開。35から都築のサービスエース、福山のブロックなどで4連続得点。早くもリードを奪う。圧巻は柳田のパイプ攻撃だ。セッターの河東も、信頼してエースにトスを託した。

「(Vリーグが終わって)この1カ月間、ブレイクポイントにフォーカスを当てて、個人的にはやってきました。誰が得点源か。相手のブロックにもよるのですが、最後はしっかりエースに持っていくことができた。今日はしっかりポイントが取れたと思います」

試合後にこう話した河東。チャンスを確実にものにし、1912と粘る早稲田大を一気に突き放す。一時は3点差まで詰め寄られたが、チームが慌てることはない。柳田がバックアタックで得点を重ねて、早稲田大の追随を許さない。最後は都築がライトから豪快に決めて、セットカウント20でストレート勝ちを決めた。

「特に昨年がそうでしたが、黒鷲旗は楽しんでやっているというか、お祭りじゃないけどワイワイやっています。それを今年もやろうと、みんなで話をしています。初戦から楽しくできました」

試合後に金丸がそう振り返った。準優勝した昨シーズンの記憶がよみがえる。オポジットに入った都築が得点源として活躍し、退団を表明していたブラジル人のフェリペが豪快なサーブでチームを引っ張った。ユニフォームを脱ぐことが決まっていた興梠は、ベストリベロ賞に輝くなど自らの花道を飾った。あれから一年、最高のフィナーレに向けて、今年も会心のスタートを切った。

ゲームレコード

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