2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第6戦
東レアローズ
1
3
ジェイテクトSTINGS
1 難波 尭弘
2 高橋 健太郎
4 酒井 啓輔
9 富田 将馬
14 パダル・クリスティアン
17 小澤 宙輝
L
3 山口 拓海
3 陳 龍海
8 柳田 将洋
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
20 都築 仁
L
17 本間 隆太
6 手塚 大
7 峯村 雄大
8 真子 康佑
16 上條 レイモンド
18 西本 圭吾
1 藤中 優斗
2 金丸 晃大
4 福山 汰一
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
11 袴谷 亮介
L
21 高橋 和幸
――試合を振り返って。
これまでの3連敗を振り返ったときに、勝つことは簡単じゃないと感じました。昨日もチームミーティングでいろいろな話をしたのですが、この勝利でまたチームとしてのレベルが上がったと思っています。
――昨日の敗戦からどう切り換えたのですか?
一つは、監督やコーチが決めた約束事、チームとしてこうしていこうという作戦に対して、今まではいろいろな方向に向いてしまっていました。個々のレベルが高いのでそれぞれに思うところがあるのは仕方がないけど、スタッフが決めたことを体現するのが選手の仕事です。チームとしてそこを徹底していこうと、昨日の試合後にみんなと共有しました。今日の勝利は、チームで決めたことをしっかりできていた結果だと思います。
――今日の勝利は、いいきっかけになりそうですか?
勝つことが一番の薬というか、チームにエネルギーを与えてくれると思っています。また、なぜ勝ったのか、昨日はなぜ負けたのかをゆっくりと精査し、練習で修正して、来週以降も戦っていきたいと思います。
――試合を振り返って。
ほしい1勝を取ることができました。チームにとっても非常に大きな1勝になったと思います。これをしっかり自信につなげて、来週に向けてまたいいバレーをしていきたいと思います。
――パイプ攻撃が機能していました。
パイプは僕がすごく得意としている攻撃なので、そこは変わらず、むしろ本数を増やしていきたいと伝えていました。いい場面でセッターの関田選手が使ってくれたので、そこは感謝しています。
――今日の勝利は、いいきっかけになりそうですか?
なぜ勝てたのかをしっかり振り返って、自分たちの強さを生かせるバレーを展開していきたいと思っています。それを来週につなげられるように頑張りたい。初めて秋田でバレーをすることになるので、とてもワクワクしています。来てくださるファンの方に、いいバレーを見せられるように頑張ります。
走った、走った、走った。サーブが走った。立ち上がりのリズムをつかんだ。得点が決まれば、全員がコートを走り回った。陳のクイックで鮮やかに先制点を奪うと、都築のスパイクでラリーを制した。ウルナウトのバックアタックも炸裂。柳田がサーブで攻めて、6−3とスタートダッシュに成功した。
「サーブがものすごく効果的で、第1セットから相手にプレッシャーをかけることができました。それが、いい出だしにつながったと思います。あとはクイックとパイプを自分たちから多めにトライしたことが、相手のブロックとの兼ね合いでうまくハマりました」(柳田)
先手必勝だ。守備の意識も高かった。陳、村山を軸にブロックが機能。セッターの関田が片手で相手のスパイクを上げ、ウルナウトの得点をお膳立て。柳田も高い打点から強烈なバックアタックを放っている。さらにウルナウトのスパイク、関田のサービスエース、陳のブロックなどで5連続得点。15−6と大きくリードを広げた。
関田が落ち着いた試合運びを見せたのも、調子を上げてきた理由の一つだ。柳田、ウルナウトのパイプ攻撃を効果的に使い、多彩なトスワークを披露。サーブの効果も高く、攻守にわたって安定したプレーを見せている。最後まで集中力を発揮し、東レアローズの反撃を15点に抑えて第1セットを先取した。
第2セットこそ奪われたが、下を向く者は一人もいない。我慢強く戦えた要因は何か。ファジャーニ監督からこんなコメントが返ってきた。
「選手一人ひとりに、チーム内での役割を与えました。1点1点の争いではありましたが、その役割を果たすことで、サイドアウトも切れていたと思います。どのローテーションでも70パーセント以上のサイドアウトが切れていた。これは非常に高い数字です。サーブで相手を崩すこともできていたし、ポジティブタッチも取れていた。トランジションの際に誰が相手のティップボールをケアするのかなど、そういった細かいところまで詰めていました。それが相手よりもいいプレーにつながった要因です。大事な場面でのミスも少なく、我慢してプレーすることができました」
第3セットはサイドアウトの応酬だ。1点のリードでテクニカルタイムアウトを迎えた。東レのパダルにサーブミスが多かったのも、全員でプレッシャーをかけ続けた結果と言えよう。その後も一進一退。ウルナウトがハイボールを打ち抜き、都築も高い打点からスパイクをたたき込んだ。東レのパダルと都築の打ち合いは見事だった。さらに、陳がパダルのスパイクを止めたことで、一気に流れを引き寄せた。18−16となったところで、東レが1回目のタイムアウトを要求した。
関田がワンハンドで上げたトスを陳が決めて22−20。柳田が会心のブロックを決めて、23点目を奪った。ここでリリーフサーバーの袴谷がコートに入る。相手のスパイクミスを誘ってセットポイント。村山のブロックが決まり、セットカウント2−1で先に王手をかけた。
前日の敗戦のショックは完全に払拭していた。第4セットもサイド陣が安定していた。強打を放ち続けた柳田、ウルナウト、都築はもとより、落ち着いてトスを散らした関田の働きは賞賛に値する。リベロの本間、高橋も落ちそうなボールを何度も上げ続けた。都築が決めて12−8でテクニカルタイムアウトを奪取。リードをキープしたまま試合を終盤まで持ち込んだ。マッチポイントから1点差まで詰め寄られたが、勝つことに対する飢え、執念が相手を上回っていた。本間の好レシーブから最後はウルナウトが決めて25−23、セットカウント3−1で勝利をつかんだ。
安堵と歓喜、さまざまな感情が入り乱れた2勝目だ。トンネルの先の光は確実に見えている。次週は秋田でのホームゲーム。この日の勝利をきっかけに、上昇機運に乗りたい。
19 points
10 ティネ・ウルナウト
12 points
8 柳田 将洋
9 points
20 都築 仁
66.7 %
9 村山 豪
48.7 %
10 ティネ・ウルナウト
44.4 %
8 柳田 将洋
2 本
3 陳 龍海
1 本
8 柳田 将洋
1 本
9 村山 豪
2 本
12 関田 誠大
1 本
8 柳田 将洋
1 本
10 ティネ・ウルナウト
フェデリコ・ファジャーニ監督
――試合を振り返って。
チーム一丸となって戦うことができました。サーブも機能していたし、ブロックタッチから自分たちの展開を作ることができた。ただ、勝因はやはりチームとしてプレーできていたことでしょう。コミュニケーションがしっかり取れていました。
――サーブが機能していました。
相手のアウトサイドヒッターにプレッシャーをかけることを意識しました。たまにリベロを狙うこともありました。あとは、できるだけバリエーションが豊富なサーブを打つこと。ジャンプサーブでも相手を崩すことができていたと思います。サーブミスもありましたが、とてもよかったと思います。
――この勝利がいいきっかけになりそうですか?
それは自分たち次第です。選手たちにも話したのですが、この勝利はあくまでも一つのスタートにしか過ぎず、これからどんな相手でも勝てると伝えました。引き続き、チーム一丸となって戦っていきたいと思います。