MATCH REPORTS試合レポート

令和4年度天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会

開催日時
2022年12月 9日(金) 1時00分
対戦相手
場所
武蔵野の森総合スポーツプラザ
  • 2

  • 0

第1セット
25 21
第2セット
25 19
第3セット
第4セット
第5セット

メンバー

スターティングメンバー

ジェイテクトSTINGS

4 福山 汰一

6 河東 祐大

8 柳田 将洋

9 村山 豪

10 ティネ・ウルナウト

11 袴谷 亮介

L

17 本間 隆太

1 小野寺 隼人

2 似内 滉斗

10 南 洸太朗

23 川村 駿介

31 鈴木 晴之

38 和泉 颯太

L

3 中澤 翔馬

サブメンバー

1 藤中 優斗

2 金丸 晃大

3 陳 龍海

7 柳澤 広平

12 関田 誠大

14 西田 有志

L

21 高橋 和幸

7 瀬尾 隆斗

12 目黒 竜雅

15 大草 直音

16 悪原 広海

L

18 武田 将希

22 柴田 乃愛

26 及川 慶人

Coach  Interview

フェデリコ・ファジャーニ監督

――第1セットは拮抗した展開になりました。

初戦で大学生と試合をするのは難しいものです。相手は100パーセントの力でプレーしてきますから。確かに第1セットは競り合った展開になりましたが、自分たちのものにできてよかったです。明日の試合に向けて準備をしていきたいです。

 

――大学生と試合をするときに、一番気をつけないといけないことは?

サイドアウトの質をとにかく上げていくこと。もちろん、サーブで相手を崩すことも大事です。

 

――途中から入った金丸選手、柳澤選手も非常に集中していました。

いいプレーをしたと思います。途中から入った選手も、自分たちの役割を果たしてくれました。

 

――3連戦と厳しい日程ですが、今日の試合をストレートで勝ったことで、明日以降の戦いにもいい影響がありそうですか?

仮に明日の試合にストレートで勝ったとしても、日曜日は非常に難しい試合になるでしょう。もちろん明日も厳しい試合になると思うので、しっかり準備して臨みます。

Player's  Comment

柳田将洋

――試合の入り方で意識したことを教えてください。

相手が大学生というのは関係なく、いつも通りの準備をすること。それが僕にできるベストな準備だと思っていました。

 

――守備の負担が増えているのか、スパイクの打数が少なかったように感じます。

スパイク以外の部分でリズムを作っていかなければならず、少し難しい部分はありました。今日はサーブのミスもかなり出てしまった。まだ求めなければいけないところがあるので、明日以降に修正していきたいと思います。

 

――リーグ戦で苦戦が続く中で天皇杯を迎えました。どのようなテーマを持って臨みますか?

勝ち進んでいけば、明日からはおそらくV1のチームと戦うことになります。順当にいけば、日曜日はWD名古屋と対戦することになるでしょう。リーグ戦の1週目はWD名古屋と1勝1敗でしたが、また違った展開で勝利できると、翌週の準決勝以降にもつながるし、リーグ戦の後半に向かって自分たちの自信にもつながる。そういう意味では、戦い方も含めて明日からがさらに重要になってくると思います。

福山汰一

――第1セットは拮抗した展開でしたが、終盤に抜け出しました。

サーブの1周目は、ほとんど誰も入っていなかったと思います。それを見ながら一度フローターに変えて、たまたまブレイクを取ることができた。相手のミスがあったり、自分たちが切り返して点数を取った場面もあったけど、みんなの気持ちが少し楽になったというか、変な力みが取れたと思います。

 

――天皇杯はチームとしてどういう位置づけの大会ですか?

一発勝負の天皇杯は、そのときの状態や勢いが大事になってきます。また、ここで勝つと年初のリーグ戦も、気持ち的に少し楽になると思います。天皇杯を一つのステップアップにして、リーグ戦の終盤を固められるようにしたいと個人的には思っています。

 

――福山選手自身は、天皇杯をどういうきっかけにしたいですか?

普段は陳選手や村山選手のプレーを見ながら、自分だったらどういうふうにするかをベンチで考えています。だからこそ、コートに入ったときは自分のパフォーマンスを最大限に出せるように頑張ります。

ゲームレポート

仙台大をストレートで下して初戦突破!

ノックアウト方式で行われる天皇杯は初戦が鬼門だ。相手が大学生の場合はなおさら。死に物狂いで向かってくる相手に対して、絶対に受け身になってはいけない。少しでも消極的な姿勢を見せようものなら、アップセットが比較的少ないと言われるバレーボールでもそれはたびたび起きる。2015年の天皇杯で東海大学に敗れた試合を覚えている人も少なくないだろう。スタートから入った福山が言う。

「天皇杯や黒鷲旗のような一発勝負の大会は、スタートが大事です。リーグ戦だったらウォーミングアップの時間はある程度自由に使えますが、天皇杯はそれぞれのチームで決められた時間がある。僕自身は、短い(ウォーミングアップの)時間でどれだけ自分のパフォーマンスを持っていけるかにフォーカスしながらやっているので、体の調子は悪くなかったです」

脅威だったのが仙台大学のサーブだ。柳田に狙いを定め、攻撃の選択肢を潰しにきた。一方のジェイテクトSTINGSはサーブでエラーを連発。なかなか波をつかむことができない。69となったところで1回目のタイムアウトを要求。福山、ウルナウトのスパイクでブレイクポイントを奪ったものの、序盤は仙台大のペースで進行した。

チームを救ったのが村山だ。オポジットの袴谷がライトから決めると、村山がネット上に浮いたボールを押し込んで連続得点。1点のリードでテクニカルタイムアウトを迎えた。後半は西田、関田がコートに入って攻撃のギアを上げる。終盤は西田のバックアタック、ウルナウトのブロックなどで3連続得点。リードを広げると、最後は相手のサーブがネットにかかり2521で第1セットを先取した。

1回戦は3セットマッチということもあり、集中力を切らさないことが重要だ。第2セットのスタートからミドルブロッカーの金丸を投入。積極的にトスを呼び込み、攻撃のアクセントになった。柳田のサービスエースでコートの中が活気づく。要所でウルナウトが高い打点からスパイクを決めた。村山のクイックも冴えていた。5点のリードでテクニカルタイムアウト。完全に主導権を握った。

連戦の疲労を考えるなら、できるだけ余力を残した状態で明日以降につなげたい。149になったところで柳田から藤中にスイッチ。終盤には柳澤もコートに入った。本間の安定したレセプションから村山がクイックを決めてサイドアウトを切る。サービスエースを決められる場面はあったものの、藤中がライトから決めて嫌な流れを断ち切った。金丸のブロックで2318。柳澤のフェイントでマッチポイントを奪うと、最後は村山がクイックをたたき込んで試合を締めくくった。

立ち上がりこそヒヤッとする場面はあったものの、終わってみれば磐石の試合運びだった。10日の2回戦はVC長野トライデンツと対戦する。「明日からはV1のチームと対戦するので、チームとしてしっかり固めてやっていきたい。今日のような試合をやっていたら勝てないので、もう一度、気を引き締めて全員で頑張っていきます」。福山はこう言って気合を入れ直した。

ゲームレコード

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