2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第27戦
ジェイテクトSTINGS
1
3
サントリーサンバース
3 陳 龍海
8 柳田 将洋
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
14 西田 有志
L
21 高橋 和幸
3 小野 遥輝
6 彭 世坤
7 デ・アルマス アライン
9 大宅 真樹
10 藤中 謙也
13 ドミトリー・ムセルスキー
L
8 藤中 颯志
1 藤中 優斗
4 福山 汰一
6 河東 祐大
11 袴谷 亮介
L
17 本間 隆太
20 都築 仁
5 山本 龍
12 佐藤 謙次
L
15 喜入 祥充
19 栗山 雅史
20 西田 寛基
22 鍬田 憲伸
23 柏田 樹
――第2セットの途中からコートに入りました、どんなことを意識しましたか?
第1セットは取れたけど、第2セットはチームの流れが悪いと感じていました。いい雰囲気ではなかったので、ベンチメンバー全員がいつでも入れるように準備していました。僕自身は、チームの流れを変えることを意識していました。
――自分自身のパフォーマンスは?
最近は少しコンディションを崩してしまっていて、どうやってピークに持っていこうか試行錯誤している状況です。なかなか自分のいいところが出せていない現状ですが、それをチームの勝敗に影響させてはいけません。自分の役割をまっとうしなければいけないので、その点で今日の試合は不十分でした。
――明日に向けて。
明日の試合に向けて今から気持ちを作って、自分自身のパフォーマンスもしっかり上げられるようにしたいです。同時にチームも勝てるように頑張ります。
――試合を振り返って。
負けてしまったので悔しい気持ちがありますし、選手がいろいろ代わった中でいい方向に持っていけなかったのは残念です。
――守備を立て直すために心がけたことは?
やったことがないポジションやローテーションもあって、レセプションはとても組み立てが難しかったです。とにかくコミュニケーションを取って準備を早くすることを心がけていました。
――高橋選手自身はいいプレーもあったと思います。
全然です。触れるボールもあったし、上げられるボールもありました。ビデオを見て反省し、ブロックと後ろのディフェンスを確認して、明日はできるように頑張ります。
――難しいボールを上げる場面もありました。
慣れがあるかもしれません。とにかく勝ちたいという気持ちと、みんなで楽しくプレーするという気持ちを持っています。みんなで頑張っていくんだという気持ちがあり、試合に出させてもらっているという気持ちもある。楽しく勝ちにこだわってやっています。
勝った試合にヒーローはつきものだが、負けた試合の責任を誰か一人に負わせることはできない。相手がほんの少し上回っていただけで、ジェイテクトSTINGSに油断や隙は見当たらなかった。試合後の記者会見で柳田が言った。
「いろいろな選手がコートに入ってきてくれたけど、はじめからコートにいる僕が支えられませんでした。チームをいい方向に持っていけず、強く反省しなければいけません。サントリーさんのような相手になると、そういうほころびが命取りになる。優勝を目指すのであれば乗り越えていかなければいけない壁だと思うので、感情的にならず、明日の試合に勝つために何をしなければいけないかを考えていきたいと思います」
第1セットは完璧な試合運びだった。リーグ戦では約3カ月ぶりにスタメンに入った陳のクイックで先制。西田も強烈なスパイクを突き刺した。そこから4連続失点を喫したが、柳田のサービスエースなどで点差を詰める。中盤は関田のサービスエース、ウルナウトのスパイクなどで3連続得点。1点を返されたが、ウルナウトがサーブで相手にプレッシャーをかけ、柳田のスパイクなどで12−11と逆転に成功した。
その後もジェイテクトSTINGSが攻勢に出る。12−13の場面では、ウルナウトがつないだ後ろからのボールを柳田がうまく相手コートに落とした。関田のレシーブも光った。さらに西田のスパイク、村山のブロックなどで4連続得点。村山が気迫のこもったスパイクを決めて20−15となったところでサントリーサンバーズが2回目のタイムアウトを要求した。
リリーフサーバーの袴谷がサービスエースを決めて、アリーナのボルテージが一気に上がった。陳のクイックで確実にサイドアウトを切り、25−19で第1セットを先取。序盤は相手に離される場面もあったが、持ち味のサーブと粘り強い守備で主導権を握り、好ゲームを演出した。
アクシデントがあった。第2セット、7−16の場面でオポジットが西田から都築にスイッチ。このセットは大差で落としたが、続く第3セットは都築のサービスエース、村山のブロックなどで7−4とスタートダッシュを切る。陳も高い決定率でスパイクを決めた。ウルナウト、柳田のサイド陣も粘り強く得点を重ねていく。3点のリードでテクニカルタイムアウトを迎えた。
しかし、後半はサントリーのペースでゲームが進んでいく。都築のスパイクが止められ、村山のクイックも警戒されていた。ブロックでプレッシャーをかけられて柳田のスパイクはアウトに。エンドラインを割ったかに思われた相手のスパイクは、チャレンジによってブロックタッチが認められてスコアが入れ替わった。サントリーのアラインにサービスエースを決められて万事休す。オポジットの位置に藤中を投入して立て直しを図ったが、開いた点差は大きく19−25で敗れた。
第4セットも追いかける展開になった。3−5の場面で早くも都築から藤中にスイッチ。藤中がレセプションに入り、ローテーションごとにポジションが入れ替わった。「試合中に一回一回確認しなければいけないところに時間を割いてしまった」と柳田。なかなか連続得点が奪えず、3点のビハインドでテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も柳田、ウルナウトのスパイクが立て続けに止められた。2度のタイムアウトも消化。村山、陳がクイックで意地を見せるが、サントリーの牙城を崩せず15−25。セットカウント1−3で敗れた。
「負けたことは残念ですが、切り替えることが大事。(ファイナル4進出の可能性は)まだわからないので、とにかく一戦一戦を大事にしたい。まずは明日の試合にフォーカスし、ファイナル4がかかった大事な試合を楽しめるように頑張っていきたいと思います」
試合後にこう振り返ったのは高橋だ。その言葉通り、下を向くのはまだ早い。目の前の一戦に全力を注いだその先に、未来は切り拓かれていく。
12 points
10 ティネ・ウルナウト
9 points
3 陳 龍海
8 points
8 柳田 将洋
90.0 %
3 陳 龍海
57.1 %
1 藤中 優斗
53.8 %
9 村山 豪
3 本
9 村山 豪
1 本
3 陳 龍海
1 本
11 袴谷 亮介
1 本
20 都築 仁
1 本
10 ティネ・ウルナウト
フェデリコ・ファジャーニ監督
――試合を振り返って。
まずは勝ったサントリーさんを讃えたいと思います。試合中はたくさんのことが起こってしまいましたが、とにかく切り替えて明日の試合に向けて準備します。
――途中からディフェンスを固めました。どういうところに重点を置きましたか?
西田選手と都築選手を交代しましたが、うまく機能しなかったので都築選手に代えて藤中選手を投入しました。相手のサーブが入ってきていたので、自分たちのレシーブとアタックの数字を上げるためにそういう交代をしました。
――この1敗をどうとらえていますか?
ファイナル4に入るチャンスはまだあると思っています。今日の試合は前向きにとらえたい。明日もサントリーさんとの試合が待っていますが、ネガティブに考えず、これからもファイナル4に向けてポジティブに取り組んでいきます。