2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 第25戦
パナソニックパンサーズ
0
3
ジェイテクトSTINGS
2 深津 英臣
4 大竹 壱青
10 山内 晶大
13 ミハウ・クビアク
15 大塚 達宣
23 エバデダン・ラリー
L
16 伊賀 亮平
4 福山 汰一
8 柳田 将洋
9 村山 豪
10 ティネ・ウルナウト
12 関田 誠大
14 西田 有志
L
21 高橋 和幸
5 渡辺 奏吾
8 仲本 賢優
9 今村 貴彦
L
17 永野 健
18 西山 大翔
20 新 貴裕
26 耿 鑫
1 藤中 優斗
3 陳 龍海
6 河東 祐大
7 柳澤 広平
11 袴谷 亮介
L
17 本間 隆太
20 都築 仁
――第2セット以降、どんなことを意識しましたか?
とりあえず第1セットを取れたので、ブロックタッチやブレイクチャンスをどれだけ作れるかが大事になってくるという話をしていました。ファーストサーブでミスを抑えてチャンスを作ることが大事になっていたので、そこを一人ひとりが意識していたと思います。
――勝因は何でしょうか?
ウルナウト選手をはじめサーブの効果率がすごく高かったと思います。パスを返されてもショートを入れたり、前後の揺さぶりというところで、相手に気持ちよく攻撃させなかった。そこが勝因だと思います。
――明日に向けて意気込みを。
今日の試合が遅い時間からはじまって、明日はまた早い時間からはじまるので、しっかりリカバリーしたい。明日は全然違う内容になると思うので、目の前の1点をしっかり取りにいきたいと思います。
――スタートからいい試合を展開しました。
自分たちのやることをしようということは、選手の間で声がけをしていました。サーブで攻めたり、レセプションの連携を高めるなど、相手のサーブがいい中でもしっかり耐え切れたと思います。
――個人的に上げていきたいところは?
出場機会がない中でも、コートに入ったときにしっかり仕事ができるように練習しています。今日のように1本のパスだけだったり、あるいは調子が上がらない選手の代わりに出ることになっても、少ないチャンスの中でしっかり結果を残すことが求められます。途中出場もいい経験だと思って、チームの一つのピースとして貢献できたらと思います。
――明日に向けて意気込みを。
3−0で勝った次の日は、出だしが大事です。今日のようにサーブで攻めることだったり、相手がサーブで攻めてきてもレセプションの関係を築くなど、やれることをしっかりやれたら明日も戦えると思う。そこを徹底してベンチからも盛り上げていきたいと思います。
会心の入り方だった。関田のサーブではじまった一戦は、西田のブロックで先制した。柳田が上げたトスを西田が冷静に押し込んでサイドアウト。高橋のディグでつないだボールを柳田が決めてブレイクを奪う。さらに西田がサーブで崩し、村山のクイックで3連続得点を奪った。立ち上がりで6−3。スコアの上ではスタートダッシュを切ったと言っていい。しかし、福山の認識は少し異なるようだ。
「出だしはいいスタートになりませんでした。点数を見たらよかったかもしれないけど、全体的にミスが多かった。苦しい展開でしたが、第2セット以降はサーブが走って一人ひとりのミスも減ってきた。第2、3セットは自分たちが有利になる試合展開ができたと思います」
慢心がない。選手一人ひとりの意識の高さが、試合を引き締まったものにした。確かにそのあとは細かいミスもあり、スコアも1点差まで縮まっている。3点のリードでテクニカルタイムアウトを折り返したが、内容は紙一重だった。
それでも福山がサーブで前後に揺さぶると、村山のブロック、西田のスパイクでブレイク。14−9とリードを広げた。その後もセッターの関田を中心に落ち着いた試合運びを見せる。要所で村山、福山のクイックを絡めて確実に加点。勝負どころではウルナウト、西田、柳田のサイド陣が得点を重ねていった。
しかし、相手は試合巧者のパナソニックパンサーズ。村山、西田が止められて22−21。相手の若い力に押されて、再び1点差まで詰められた。ここでファジャーニ監督は2回目のタイムアウトを要求。救ったのは柳田だ。高橋からのハイボールをしっかり打ち抜いて悪い流れを断ち切った。西田が強烈なバックアタックを決めてセットポイント。陳を投入すると、柳田のトスを西田が決めて25−22。第1セットを先取した。
第2セットは相手の得点を16点に抑えた。立ち上がりからウルナウトのサーブが機能して5−0。その後もウルナウトにトスを集めてリードをキープする。ウルナウトのこのセット2本目のサービスエースで20点目。柳田のスパイクが決まって21−14と趨勢を決めた。藤中がコートに入って守備を固めた。リリーフサーバーの袴谷もチームに勢いを呼び込んだ。最後は相手のサーブがアウトに。2セットを連取して、勝利に王手をかけた。
サーブが走ったときのジェイテクトSTINGSは強い。第3セット序盤、西田のスパイクでサイドアウトを切ると、福山の効果的なサーブで相手からミスを誘った。5−2。村山、柳田のスパイクが止められて一時は逆転を許すが、今のチームに下を向く者はいない。関田のサーブが機能して10−10の同点に。ウルナウト、西田のスパイクでサイドアウトを切ると、柳田のブロックが決まって13−12と逆転に成功した。
ここからは我慢の展開だ。村山がブロックで意地を見せた。アウトと判定された西田のスパイクは、チャレンジによってブロックタッチが認められた。クイックからサイドとバランスよく配球する関田。福山は上がってきたトスを確実に決め、西田は強烈なスパイクを突き刺した。19−16でパナソニックは1回目のタイムアウト。さらに柳田の好レシーブでつないだボールを西田が得点につなげる。相手のスパイクがアウトになってマッチポイント。最後は柳田のブロックポイントで試合を締めくくった。
15勝10敗。勝率でパナソニックに並んだ。藤中が勝因を振り返る。
「パナソニックさんもいいバレーをしていましたが、それ以上にうちがいいサーブをバンバン打てていた。相手にプレッシャーをかけていたし、ブロック&ディグが機能したあとにサイド陣がしっかり決め切れていた点がよかったと外から見ていて感じました」
明日もタフなゲームが予想される。しかし、今のジェイテクトSTINGSには勢いがある。ファイナル4進出に向けて確実に勝利をつかみたい。
18 points
14 西田 有志
8 points
8 柳田 将洋
7 points
10 ティネ・ウルナウト
66.7 %
14 西田 有志
62.5 %
4 福山 汰一
55.6 %
9 村山 豪
3 本
9 村山 豪
3 本
14 西田 有志
2 本
8 柳田 将洋
2 本
10 ティネ・ウルナウト
フェデリコ・ファジャーニ監督
――試合の感想から聞かせてください。
2週間前のWD名古屋戦に続いて、強豪チームを相手に素晴らしいパフォーマンスを見せることができました。午後3時にはじまる明日の試合に向けてエネルギーを回復させ、いい状態で試合に臨むことが重要です。
――今日は試合の入り方がよかった。
スタートからサーブが機能して、相手にプレッシャーをかけることができました。前回対戦したときに比べて、ハイボールやサーブ、トランジションの決定率を上げることができました。
――この2週間でどのような準備をしてきましたか?
とにかく練習で一生懸命取り組んできました。まだ修正しなければいけないところはいくつかありますが、練習を重ねることで修正していきたいと思います。